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様々な言い伝えが残るフランスの伝統菓子「マドレーヌ」。発祥の物語は定かではありませんが、ロレーヌ地方のコメルシーという地区で生まれた門外不出の宮廷菓子であったことは明らかになっています。あまりのおいしさにそのレシピは高額で買い取られ、たちまち世界中に広まりました。ロレーヌ地方では今でもマドレーヌを祝う祭りが毎年開かれているのだそう。ここでは、そんな珠玉のマドレーヌの数々をご紹介します。
1:メープルシュガーたっぷりの“ハート型”マドレーヌ
メープルシュガーをたっぷりと使用する、柔らかいふんわり口溶けのマドレーヌ「ボナペティ」を紹介してくれたのは、スイーツコンシェルジュの佐藤さん。ハート型がかわいいこちらは、北海道函館市の有名パティスリー『ペイストリースナッフルズ』のもの。フランス語で「召し上がれ」の意味のあるボナペティは、職場などで配ったら女子が喜ぶこと間違いなし。
2:一口で幸せ気分になれるパリ発の“やさしい”マドレーヌ
フランス菓子研究家の大森さんが出会ったという、ひときわ印象深いマドレーヌが『アトリエうかい』のもの。通常よりも一回り大きいこのマドレーヌは、アトリエうかいのシェフがパリで出会ったマドレーヌに感動し、型を特注してまで作りあげたというこだわりの逸品。一口で幸せ気分になれる、ふくよかでやさしい味わいです。
3:さらにおいしく生まれ変わった“しっとり”マドレーヌ
マドレーヌをはじめ、フィナンシェやピスターシュなど、8種類のフランス伝統菓子の詰め合わせたアンリ・シャルパンティエの「プティ・ガトー・アソルティ」。それぞれ特徴をフードジャーナリストのはんつ遠藤さんが丁寧に紹介してくれました。こちらのマドレーヌは約40年前から販売される看板商品のひとつで、昨年2014年にさらにおいしく生まれ変わったばかり。完熟サトウキビのラム酒がふわりと香るしっとり食感を満喫して。
4:たっぷりのバターにレモンが香る“正統派”マドレーヌ
フードアナリストの谷口さんが、おもてなしにも自分へのご褒美ティータイムにも愛用しているというのが、山口県光市「シェ・ヒロダン」の焼き菓子。こちらでは、たっぷりのバターと卵、レモンの風味が活きたフランスの正統派マドレーヌが味わえます。福岡の名店「フランス菓子16区」で修行を積んだオーナーパティシエの丁寧な手作業が伺えます。
5:バターとハーブが香る“ふわっと軽い”マドレーヌ
ホテル「ヒルトン東京」の1Fにある「マーブルラウンジ」の大人気デザートブッフェを紹介してくれたのは、世界の食に通じる里井さん。焼き菓子の一番人気を誇るのが、ぷっくりとた形のマドレーヌ。色々な種類を食べてほしいというシェフの思いから、ふわっと軽い食感にこだわったというマドレーヌは、バターとハーブが香ります。
【番外編】実はマドレーヌとはまったく違う丸い“菊型”のお菓子
日本ではマドレーヌという名前で販売されていることが多い、丸い菊型の焼き菓子。実は本場フランスでは、パン・ド・ジェーヌというまったく別のお菓子。料理研究家の大森さんいわく、なぜそうなったのかは謎なのだとか。パン・ド・ジェーヌはきめ細かいアーモンドの香り豊かなリッチなお菓子。いままで食べていたのはマドレーヌか否かを確かめるときが来たようです。
※掲載情報は 2015/07/14 時点のものとなります。
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