夏のビールを何倍もおいしくする!?「用の美」を兼ね備えた唐津焼のビールグラス

夏のビールを何倍もおいしくする!?「用の美」を兼ね備えた唐津焼のビールグラス

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侘び寂びを兼ね備えたビールグラス

マロンの故郷唐津は、古くから伝わる唐津焼と言う名産の陶器があります。子供の頃から、目にしていた、手にしていた唐津焼、見るからに地味で渋い唐津焼ですが、歳を重ねていくうちに唐津焼が肌に馴染んでくるようになりました。

 

唐津に帰ると、唐津焼を使っているお寿司屋、料亭などに寄らせてもらいますが、料理とピタッと決まった瞬間に出会うと、何とも言えぬその凛とした、その美しさに感動、そのたびに改めて唐津焼の凄さに驚くことも少なくありません。

 

安土桃山時代以降の茶道が盛んになるにつれ、茶道のわびさびをあらわすお道具として重用され、その粗くざっくりとした土から作り出される素朴で地味な表情が、茶人粋人のみならず、多くの人々に愛されてきたと言われます。

 

現在でも、侘び寂び茶碗として、「1楽2萩3唐津」と呼ばれるほどだそうです。また一般にも、江戸時代以降は九州北部近辺各地の窯から作り出される多くの陶器が、唐津物と称され、焼き物そのものを、「セトモノ」、「カラツモノ」と呼ばれるようになったといいます。

 

唐津焼の美しさは、「用の美」、焼き上がった陶器自体の完成度は8割、残りの2割は、使い手の自由な使い方によってその美しさが完成する陶器、使い手の自由な使い方によって、その美しさが完成すると言われています。

夏のビールを何倍もおいしくする!?「用の美」を兼ね備えた唐津焼のビールグラス

こちらは、若手の作家、矢野直人氏の作品です。彼のお父様も有名な作家さんで、私も幼少の頃から存じあげていました。ですから矢野くんとの出逢いは、彼がまだヨチヨチ歩きの頃……。

 

この頃、雑誌の記事でも取り上げられている今や人気作家の矢野くん。地元の若手の中でも、期待の的として注目を浴びています。日常づかいの器としても、魅力が溢れている作品は人気です。器は、普段から使ってからこそ生きるもの。

 

最近、出逢ったビールグラス、もちろん矢野くんの作品です。これからビールの美味しい季節、器を冷蔵庫で冷して、缶ビールを丁寧に注いで楽しんでいます。

 

透明のグラスの中に、ポツンと一個あっても、アクセントになって、機能性とデザインを持ち合わせた作品です。

 

先日、一回り小さいもので、日本酒をいただきましたが、これまた、使い勝手の良さがとても印象的でした。お酒を美味しく感じさせてくれるのも、器の役目。

夏のビールを何倍もおいしくする!?「用の美」を兼ね備えた唐津焼のビールグラス

唐津焼は、お料理やお花とのコンビネーションで、初めてその本当に美しさを観る事ができる器と言われます。

 

これからの私の生活の中にも、唐津焼を取り入れていきたいと思います。ガラスにはない土ものの良さが感じられるビールグラス、この夏、活躍の場が増えること間違いないでしょう。

 

改めて、唐津焼の良さを感じる今日この頃です……。

 

※黒唐津ビアカップは初回限定50個の販売となります。

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一番館・GALERIE AZUR(一番館東京店)

※掲載情報は 2015/07/14 時点のものとなります。

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キュレーター情報

マロン

フードスタイリスト

マロン

大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、料理研究家、インテリアスタイリストのアシスタントを経験後、1983年に日本でのフードスタイリスト第1号として独立。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、新聞、広告、イベント、講演会など、あらゆるメディアを通して美味しい料理、料理の楽しさを提案し続けている。経験を生かして、調理器具の開発にも取り組み、現在発売中の「マロンパン24cm」が人気を集めている。レストランのシェフでも、料理研究家でもない、食のエンターテイナーとしてダイナミックに躍進中。長崎県に生まれ、佐賀県唐津で育ち、東京をこよなく愛すも、故郷や地方の食材、料理を紹介。唐津大使を拝命、首都圏と故郷唐津を繋ぐ、お仕事を思索中。活躍は国内にとどまらず、海外、アジア各国でも料理教室を主宰。また、料理以外の、歌でも活躍中。

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