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クッキーはしっとり派”の方必見。
豆にこだわり、ロースト方法にこだわり、淹れ方にもとことんこだわって極上の一杯を提供する、サードウェーブコーヒーの文化が近年日本にも着実に浸透してきました。そのサードウェーブコーヒーのお店としてアメリカでも大成功を収めている「ブルーボトルコーヒー」が今年2月に海外初上陸店として清澄白河にオープンして大きな話題を集めたのでご存知の方も多いのではないでしょうか？ このお店はサンフランシスコが発祥で、そのあともニューヨークのブルックリンのウィリアムズバーグに一軒小さな店舗しかなかったのが数年前なので、その後、急成長して今年になって日本に巨大な2店舗が誕生すると聞いた時は本当に驚きました。
コーヒーなしでは生きられない私は、学生時代、大学のコーヒー好きの友達と週末にマンハッタンやブルックリンの話題のサードウェーブコーヒー店を巡って、豆とペアリングのペーストリーやクッキーを買っては寮に持ち帰り、飲み比べやレシピを研究したりして楽しんでいました。そんな時に初めて出会ったのがこのブルーボトルコーヒー。そして卒業後にそのウィリアムズバーグに引っ越して、早起きしては週に何度も通っていたので、とっても思い出深いお店なのです。
前置きが長くなりましたが、今回はその美味しいコーヒーではなく、何分も待って落としたブラックコーヒーにぴったりの絶対試して欲しい一風変わった焼き菓子2点をご紹介したいと思います。
まず一つ目は、スニッカードゥードルというクッキー。元々ドイツ発祥のこのクッキーは一般的にはシナモンシュガーの味が特徴なのですが、ブルーボトルのスニッカードゥードルは高級香辛料のサフランを使ったオリジナルレシピです。このちょっと変わった風味と、しっとりとした分厚いクッキーが濃いブラックコーヒーやエスプレッソと抜群の相性でくせになります。
もう一つは、ローズマリーショートブレッド。こちらはオリーブオイルを使ったショートブレッドクッキーで、お肉料理などに使うハーブのローズマリーが使われています。このショートブレッドも小さいのですが、しっとり、どっしりとしていて、甘さもコーヒーの苦みと絶妙にマッチします。サフランとローズマリーというどちらもちょっとお菓子との組み合わせでは聞き慣れないような素材を使っている所がまた魅力でもあります。
青山にも2号店が出来て、やっと行列に並ばなくても入店出来るようになって来たので、ぜひ一度お好みの一杯と一緒にこちらのペーストリーも、併せて楽しんでみて頂ければと思います。
※掲載情報は 2015/07/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ケーキデザイナー
鈴木ありさ
幼少時代からアートや海外のパーティーに興味を持ち、大学ではビジュアルアートを専攻。学生時代に訪れたボストンでケーキビジネスの存在を知り、日本にもスペシャルティーケーキの文化を広める存在になる事を決意。本場の技術を学ぶため、NYにあるThe Culinary Institute of America ペイストリーアーツ学科に進学。ケーキデコレーション第一人者であるBetty Van Norstrand氏と全米最高峰との呼び声も高いケーキデザイナー Ron Ben-Israel氏の元で学ぶ。二年次には学校代表でコンペティションでのセンターピースを任され金賞と最優秀賞と獲得。卒業後、元ファッションデザイナーCharlotte Neuville氏のケーキビジネスに一から携わりシニアアシスタントとして約２年間様々な作品制作を任される。2014年1月より5年ぶりに日本帰国。日本へSpecialty Cakeの文化を届けるという留学の本来の目標を達成すべく、独立。ウエディングやイベントでのデザインケーキ、デザート製作と共に、雑誌やウィンドウディスプレイ様の展示や撮影を目的としたケーキも製作している。
