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暑い日が続くと食欲不振になりがちですよね。暑さのせいかと思っていると、実は冷房や薄着の影響で「夏冷え」状態になる人多くいます。そんなときにお勧めなのが、ピリピリっとしたシャープな風味がたまらない「しょうが」。ご飯がすすむ国民的おかずの「しょうが焼き」に、万能薬味としてお寿司のガリや紅しょうが、焼き魚に添えられる「はじかみ」としてそのままいただくといったことでも馴染み深いですね。年中私たちの生活と切っても切れない縁でつながっている食材ですが、特に蒸し暑いこの季節はお疲れ気味のカラダをシャキっと目覚めさせてくれます。この時期は冷たく冷やしたジンジャーエールや、冷房の効いた室内で逆に冷えてしまうカラダを温めてくれるジンジャーティー、独特の風味をプラスしたお砂糖として取り入れるというのもおすすめ!今回は積極的に取り入れたい「しょうが」に徹底フォーカスしてご案内します。
あなたはまだ本物のジンジャーエールを知らない
まずはこの時期にうれしい飲み物「ジンジャーエール」から。市販の缶入り飲料のそれで日本でも清涼飲料としてポピュラーですが、飲み物なのに「スパイシー」な、一切の手抜きがない強烈なしょうがが効いた個性的なジンジャーエールを体験したことはありますか?
ひとつはアメリカからやってきた100%生のしょうがと純粋な甘蔗糖だけのシンプルな材料で作られたジンジャーエール。開発したのはショウガの起源と、それが世界中へ広められた軌跡をたどる、料理本「東西のショウガ」を執筆するほどの「ショウガ熱愛シェフ」ブルース・コスト氏。そのまま飲んでよし、パンチの効いたジンジャーの風味をジンに合わせてカクテルでいただくもよし(のど越し爽やか!Gin&Gingerのレシピは記事で!)!今ではオリジナルテイスト以外にも、ジャスミングリーンティー、パッションフルーツ&ウコン、ザクロ&ハイビスカスの4種類の展開。どれも個性的なフレーバーで暑い夏にはもってこいです!
もうひとつは南の島のジンジャーエールをご紹介します。鹿児島県の最南端、人口約6,000人の小さな島、与論島で生まれたショウガをたくさん使った46GINGER ALEです。お気づきの方もいるかもしれませんが、「46=与論」「ALE=応援・声援」と、島特産の生姜で与論を活気づけようというモノ。種類はこどもからお年寄りまでマイルドにいただける微炭酸タイプの甘口(ホワイトタイプ)と良質な生姜の風味が効いたピリリと辛口(ブラックタイプ)の2種類があります。これも幅広い年代に特産の生姜を味わってほしいという熱いによるもの。南の島からやってきた特産生姜のジンジャーエール、気になる国産モノです。
和惣菜の妙「生姜煮」のほの辛い風味がたまらない
お次は和食を引き立てる食材としての生姜。煮物のひとつ「生姜煮」は甘辛い味付けにほの辛い風味、思わずご飯が進んでしまいます。ご紹介は京都でも老舗中の老舗「和久傳」の「貝柱の生姜煮」。うまみたっぷりの帆立貝の貝柱を丁寧にほぐし、刻み生姜と合わせ、醤油風味でコトコト炊き上げた和の仕事が詰まった絶品。そのままはもちろんのこと、贅沢な薬味として冷奴や混ぜご飯や寿司飯に加えたり、お茶漬けや卵とじ、きんぴらの隠し味としても。老舗料亭の伝統の味を自宅で手軽に楽しめる、ギフトとしてもお勧めの贅沢な生姜の楽しみ方です。
高知の恵みが詰まった傑作の「ジンジャーアヒージョ」
日本でもお馴染みになりつつあるスペイン料理の「アヒージョ」。「にんにく風味の…」という意味のスペイン語で、肉に魚に野菜にと何でも「お酒がすすむおつまみ」に大変身させてしまう魔法のような風味のひとつです。このアヒージョを高知特産のカツオとしょうがで昇華させたのが「ジンジャーアヒージョ」です。オリーブオイルにローズマリー、ローリエ、唐辛子と合わさった高知のうまみがこれでもか、これでもかと詰まった「高知のソース」は、使い方もいろいろ。オイル風味のパスタの隠し切れない隠し味や炒め物のほんの少量加えたり、そのままパンにディップしたりしても絶品!本場スペインでも味わえない和製アヒージョのハイレベルな風味、ぜひお試しを!
夏はやっぱりビール派の格好のおつまみ「新生姜」
根っからのビール党、ビアジャーナリストの野田さんがご紹介してくれたのがビールに合うおつまみ、「新しょうがと新ごぼうのきんぴら風豚肉巻き照り」(直伝の詳しいレシピつき!)。野田さんお気に入りのお店、東京・高田馬場の「酒菜 おによめ」のオリジナルレシピです。ビール愛はおつまみ愛、というわけで「季節の野菜をふんだんに使ったお料理と共にクラフトビールを楽しみたい、そのためのレシピを考えてほしい」とお店に直談判してつくってもらったという力の入った料理。生姜の風味にしゃきしゃきごぼう、うまみをプラスするお肉と、食感とうまみの連鎖でビールがグイグイ進みます。手軽なレシピは、ぜひお気に入りをクリックしてのこブックマークしてくださいね!
クーラーで冷えたカラダを温める、悩める女子にうれしいジンジャーティー
クールビズや省エネが推進されているご時勢とはいえ、蒸し暑い屋外に対して室内はクーラーでまだまだ冷やされているのが常。冷え症を抱える女性には冬よりもつらい季節だったりもします。そんなときには自然由来の生姜がもつ「カラダを温める」効果をジンジャーティーで取り入れるというのもひとつの手。フリーアナウンサーの魚住りえさんのご紹介はなかでも美を追求する化粧品会社、ドクター・リセラ社が手がけたもの。生姜をはじめ、桑の葉と柿の葉入りのそれは、島根県江津市で完全無農薬、化学肥料を一切使わずに栽培されたものだけを使うこだわりよう。お肌のみならず口に入れるもの全てから美が作られるという哲学で、安心・安全、そして自然がもつチカラをやさしくカラダに取り入れられるジンジャーティーです。
老舗砂糖店が編み出した「ジンジャーシュガー&シロップ」で広がった可能性
1744年創業の老舗砂糖屋「駒平」は創業270年を超える老舗中の老舗。と聞くと伝統の砂糖作りを今に受け継ぐ…というイメージですが、こちらは伝統を守り伝える一方で実にモダンなマーケット目線で常に新商品を開発し続けているのがすごいところ。その商品のひとつが「目からウロコ」的な開発品、「ジンジャーシュガー」。砂糖を入れるシーンでショウガの風味がプラスされると、思わぬメリットが続々。オーソドックスには紅茶にジンジャーシュガーを加えてジンジャーティーに、お菓子にこのジンジャーシュガーをささっと振りかけてジンジャー風味が絶妙なスイーツに変身してしまいます。老舗砂糖の真骨頂たるお砂糖のやさしい甘みにピリっと生姜の風味が利いたこの商品、料理のスイーツにそして飲料にと、利用シーンは無限大に広がりそうです。
こちらもジンジャーシュガーと並んで抜群に便利な「ジンジャーシロップ」。先にご紹介の生姜の名産地高知県の中でも「桐島畑」は、無添加/無農薬の野菜本来の旨みをめいっぱい引き出すこだわりの四万十川中流域の農家、桐島さんの畑。ここで取れた生姜を煮て、粗糖を加えただけのシンプルなジンジャーシロップですが、その味はやはり特別。強い生姜のパンチと辛みは心地よく、それでいて嫌味がなく、そして潔いほどにサッと引く。この商品に出会った感動を語ってくれたキュレーターの料理研究家、尾田さんのおすすめはシンプルに蜜豆やかき氷にかけていただくやり方。これまでにないほどオトナな風味の甘味が楽しめます。
※掲載情報は 2015/07/15 時点のものとなります。
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