糀入り・杉樽仕込みの塩辛に唐辛子調味料をプラス

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糀入り・杉樽仕込みの塩辛は「お店の味」

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郷里の函館にいた頃は、母はときどき家でいかの塩辛を作っていました。ざっと言うと、いきのいいイカを開いてワタ(イカゴロ)を外し、肉とワタに塩をして、身は細長く切って、その肉とワタをさらに塩をしながら混ぜるだけ。2~3日すれば塩辛になります。ただ、家で作るのはどうも茶色っぽくて、味もよく言えばシンプル、言い換えれば単調で文字通り「塩辛い」だけの印象。そこへいくと、お店で売っている塩辛は上品な浅い色味で、ほんのり甘みがあったり、発酵調味料の風味があったりして、あれこれ選ぶのが楽しいものです。とくに、家ではほとんど作らなかった糀入りのものは、はっきりと“お店屋さんが作った味”がして、あるとうれしかった。

新潟名産の唐辛子熟成調味料でパワーアップした塩辛

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函館の小田島水産食品は、そんな糀入りの塩辛や、杉樽で仕込んで木の風味を活かした塩辛を人気商品に持つ会社。で、先日函館に行った際、地元では有名なハイカラな食料品店の老舗「十字屋食料品店」の店長が「これを試して」と勧めてくれたのが、小田島水産食品の「かんずり入り いか塩辛」。「かんずり」というのは新潟の調味料で、塩漬けにした唐辛子を雪の上にまいてさらして砕いて、さらに糀や柚子を加えて熟成させたもの。それを糀入り・杉樽仕込みの塩辛に使ったのがこの商品。それほど辛味は感じませんが、やや甘いタイプの塩辛にかんずりの風味がアクセントとなって締まった感じ。これはきりっと冷やした淡麗タイプの冷酒に合いそうかな。

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小田島水産食品

※掲載情報は 2015/06/30 時点のものとなります。

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キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

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