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ダージリンティーは旬ものをいち早く飲むとより香り豊かです。
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商品名にあるように「MUSCATEL」、これはマスカットのような味がしてセカンドフラッシュでしか味わえない紅茶です。グリーンフライという虫が樹液を吸うと、茶葉が自分の身を守ろうとして、独自のポリフェノールを出すと言われています。グリーンフライの唾液と葉の細胞にある成分とが反応を起こし新しい成分を作り出すのです。その茶葉は赤色に変色して、マスカットのようなほんのり甘い味になるのです。台湾の東方美人茶につくウンカと同じ成り立ちです。自然のままに管理されているマカイバリ茶園の茶園主バナジー氏は40年前にオーガニック農法に切れ変え、今でもダージリンの素晴らしい土地で、香りと味のお茶を作り続けています。
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紅茶のテイスティングも欠かせません。ダージリンティーは中国種の茶葉で中国茶のように加工されたものや日本茶のように加工されたもの等様々で茶園主の指導のもと作られています。よって下記写真のようにお茶のカラーは色々です。同じ茶葉から作られているとは思えない程、味も香りも一つ一つ違います。
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5月末にマカイバリ茶園まで出向き、試飲をさせてもらったのですが、1つ重要なことがわかりました。紅茶は乾燥させて長期保存できますが、旬のものを飲むと香り、味に酔え紅茶の味に感動しました。マカイバリジャパンという日本の販売代理店が、今回紹介している「ダージリン・セカンドフラッシュ」を7月上旬に販売予定とあります。ご興味ある方は旬のものを、お早めにどうぞ!
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※掲載情報は 2015/06/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
貿易商・スパイス調合師
シャンカール・ノグチ
1973年、東京都生まれ。
インド、パンジャブ地方出身の祖父L.R.ミグラニが立ち上げたインドアメリカン貿易商会の3代目としてインド食品の製造、輸入に携わる。
日印混合料理集団「東京スパイス番長」に所属して、雑誌などのメディアに情報やレシピを提供し、レストランのメニュー開発もしている。
著書に「ハーブ&スパイス事典 世界で使われる256種」「スパイス選びから始めるインドカレー名店のこだわりレシピ」や「インドよ!」、2016年には共著で「世界一やさしいスパイスカレー教室」がある。