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ここぞという時にプレゼントしたいお茶
みなさんは「全国茶審査技術競技大会」という大会をご存じでしょうか?これはお茶を仕事としている人達が出場する大会で、味覚はもちろん、視覚や嗅覚をフルに使って、会場に並んだ茶葉の産地・品種・時期を当てるという大会。全国の予選を勝ち抜いた、お茶を仕事とするプロが一堂に会する全国大会で、一年に一度行われています。成績により段位が与えられるのですが、もちろん普段から様々なお茶の特性を良く知り尽くしていないと好成績はとることができません。そんな厳しい大会で全国初の最高位「十段」を取得した人物。それがお茶業界では知らない人はいない、前田文男氏です。メディアでも多く取り上げられているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。私が日本茶の仕事をし始めてからずっと、新茶の時期になると、前田氏の選定したお茶の中でも最高級のお茶「夢見茶」を送ってくださる方がいらっしゃいます。毎年毎年とても嬉しく飲ませて頂いているのですが、「夢見茶」というその名前通り、まさに「夢を見るような心地になる」そんな不思議なお茶なのです。
いつも私は袋をあけるとまず、このお茶の香りにうっとりします。そして、急須から湯呑に注いでいる時の立ち上がる香りに癒されます。また一口飲みこんだ後、そのまま鼻に空気を抜くと、そこをかけ抜けていく爽やかな空気に驚きます。舌の上を転がるように広がる甘さ。それでいて決して浅くない。しっかりと芯がある。全てが上質な絹のようで、本当に豊かな時間を創り出してくれるそんなお茶なのです。日本人にとっては、ありふれたようにも見えがちな「日本茶」ですが、ここぞという時にこんなお茶をおいしく淹れてさっとお客様にお出し出来たなら、喜ばれること間違いなしです。お世話になった方や目上の方への贈り物にもぴったりです。「お茶なんてどれも似たようなものじゃない?」と思っている方にこそ、是非お試し頂きたい一品です。
※掲載情報は 2015/06/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本茶アーティスト・煎茶道東阿部流師範
茂木雅世
急須で淹れるお茶とその「まわり」を、ちょっとおもしろくする人。煎茶の出番すらなかった場所にも積極的に急須とともに参上し、全国様々な場所でJAPANESE TEA PARTYを開催。多くのクリエイターとコラボをしながら普段急須を使ってお茶を淹れない若い人にも「やっぱり急須のお茶っていいね」と思ってもらえるきっかけとなるような風景や場所、物を多く生み出しています。