大分の港町が育む プレミアム焼酎「兼八」

大分の港町が育む プレミアム焼酎「兼八」

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想い出が詰まった酒造という名の遊び場

大分の港町が育む プレミアム焼酎「兼八」

僕が育ったのは宮崎なんですけど、生まれは母方の実家がある大分県宇佐市の長洲(ながす)という港町だったんです。その母方の実家の目の前に今回紹介したい「兼八」を造っている四ツ谷酒造があって、身近な存在だったんですよね。「四ツ谷」酒造なので「よったに」って呼んでいたくらいです(笑)。

 

この長洲は「せど間(せどま)」と言って、自転車しか通れないような細い道が張り巡らさせられているんですね。碁盤の目でもなくて、迷路みたいになっていて、子供にとっては遊び場に困らない最高の場所でしたね。

 

今はもう変わっちゃいましけど、昔は四ツ谷酒造には、お酒を飲めるスペースがあったので、銭湯へ行った帰りに、ワンカップ大関を飲んでいた大人や、お酒好きの祖父と一緒に、僕たちは瓶のコーラを飲んだ想い出もあります。当時のことは結構鮮明に覚えていて、お店に入ると、奥には住まいや醸造所があって、勿論関係者しかそこから奥に入れないですけど、ちょっと覗くとお父さんや、お母さんがテレビを見ていたりするんですよね。それくらい、すぐそこに日常がありましたね(笑)。もちろん酒造りをしているのでタンクもあるんですけど、そこに登ったり、遊び場の一つになっていましたね。

 

この「兼八」は、僕の幼馴染の四ツ谷専務が造った焼酎で、裸麦を焙煎して香ばしくして作る焼酎は珍しかったからヒットして、プレミアム焼酎の一つとして知られるようになりました。

 

宮崎育ちだと宮崎の焼酎に慣れているんで、この「兼八」を飲んだ時はものすごいパンチが効いている印象を持ちました。基本焼酎は水割りで飲むんですけど、「兼八」はロックで飲むことが多いですね。甘さも香りも強いので個人的には焼酎のみで味わうのが良いのかなと思いますけど、僕は晩酌で飲む機会が多いので、結構色んなものと合わせる事が多いですね。地鶏の炭火焼も合いますし、東京では食べられないですけど、鳥刺しは最高に合いますね。枝豆も合いますし、変わった合わせ方で行くとチーズも合うと思いますよ!

 

10年前に結婚した時には四ツ谷専務から「兼八」を頂いた良い思い出もありますし、僕にとって想い出が詰まった大好きな焼酎の一つです。

※掲載情報は 2015/05/18 時点のものとなります。

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キュレーター情報

中原弘光

シェフ

中原弘光

『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。

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