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海外の方にも飲んでもらいたい新茶
「夏も近づく八十八夜~」という歌をみなさんはご存じでしょうか?この八十八夜とは立春から数えて八十八日目にあたる日で、だいたい5月1日・2日あたりのこと。この時期に摘むお茶は昔から栄養価が高いなんて言われていますね。産地の寒暖差によりもちろん摘む時期は多少違うのですが、とにもかくにも5月、今は新茶の季節です。お茶屋さんには様々な新茶が販売されているので、お茶好きさんにとっては心弾む季節だと思います。静岡、狭山、宇治、鹿児島、伊勢……本当にたくさんの産地の新茶が出回っていて、思わずうれしい悲鳴。どれも味わいが違って、個性豊かなので迷ってしまうという人も多いかと思います。
そんな新茶の中から、特別なお客様を招いたり、ちょっと贅沢な気持ちになりたい時、おすすめしたいのが、ちょっと珍しい新茶、世界遺産・屋久島から届いた「ゆたかみどり」という品種のお茶です。世界遺産ということで海外の方はもちろんですが、普段はあまりお茶を飲まない方にも、ワクワクしてもらえること間違いなしですよね。屋久島の新茶はあまり出回っていないため、お客様をお招きした時に淹れたらとても喜ばれるので、私はこの季節、毎年一袋は必ず、保管するようにしています。
そしてこの「ゆたかみどり」という品種のお茶はやさしく包み込むような甘さとまろやかな口当たりも特徴なので、女性にも人気が高いと言われています。そしてお茶の色もきれい、気品ただよう香りに包まれるだけで、なんだか神聖な気持ちに。飲むだけでまるで屋久島へトリップ!包み込む強さとやさしさを感じるお茶なので、仕事や家事の合間、お友達との楽しい時間に是非淹れてみてくださいね。
※掲載情報は 2015/05/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本茶アーティスト・煎茶道東阿部流師範
茂木雅世
急須で淹れるお茶とその「まわり」を、ちょっとおもしろくする人。煎茶の出番すらなかった場所にも積極的に急須とともに参上し、全国様々な場所でJAPANESE TEA PARTYを開催。多くのクリエイターとコラボをしながら普段急須を使ってお茶を淹れない若い人にも「やっぱり急須のお茶っていいね」と思ってもらえるきっかけとなるような風景や場所、物を多く生み出しています。