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江戸時代から唯一残る唐紙屋「唐長」11代目長女夫妻の手がけるブランド
江戸時代より続く日本で唯一の唐紙屋「唐長」。その「唐長」さんの11代目の長女夫妻がプロデュースした唐長ブランド「KIRA KARACHO(雲母唐長)」から、母の日にぴったりな縁起の良い文様が入った器やメッセージカードなどをご紹介させていただきます。
「唐長」さんは、桂離宮、二条城などの歴史的建造物の襖や壁紙など室内装飾に用いられる唐紙を、先祖代々伝わる花鳥風月や幾何学文様を使用して作られています。日本が世界に誇るべき約六百五十種に及ぶ様々な文様は、400年の歴史を経て脈々と受け継がれ、美しい文様の世界観を作り上げています。
この「唐長」を継承するブランド「KIRA KARACHO(雲母唐長)」は、紙以外の異素材な文様と色の美を通じて、人々の暮らしを豊かにしたいとの思いをこめたモノづくりをされています。
こちらの小皿「唐長文様豆皿」は「KIRA KARACHO」の代表文様“天平大雲”ですが、他にも“宝尽くし”や“南蛮七宝”文様等もあります。お色もシルバー、ゴールド以外にも優しいグリーンやブルーもありますので、季節や贈るイメージに合わせて選ばれると良いですね。小皿の横に敷いた「双葉葵色づくし」の和紙(最後にご紹介)に色を変えて重ねるとアクセントになって、白い器も映え茶たく変わりに使うと便利です。
白磁の器「てぃーぼうる」は “天平大雲”の文様がエンボス仕上げになっていて灯りによって陰影も愉しめます。お抹茶碗よりほんの少し大きめですが、勿論カフェオレなども良いですし、お薄を点ててたっぷりお茶をいただきたいですね。
こちらは「高つき豆皿」というお品。高さが2種類あってお月見のお団子やキャンドルなどセットしても良いと思います。
懐紙の柄“天平大雲”は、三つの雲魂を細い尾で連結した連雲で天上に大きくうねる雲はとても縁起の良い瑞雲になり、雲は雨を呼ぶことから実りと豊穣を表し、良き事を呼び寄せ運気上昇を願うもので。その名の通り天平時代の香りが漂って実におおらかな文様と説明されています。
同じ柄のグリーティングカードを添えて、“天平大雲”づくしでプレゼントされると運気が上昇しそうですね。
こちらの赤い箱は別売りですが、懐紙や何かご自身で買われた物を入れてプレゼントされても良いですね。
こちらのグリーティングカードの文様“南蛮七宝”は、「江戸時代から先祖代々唐長に伝わるもので、七宝文様のデザインとして伝えられていますが、西洋のモザイクやタイルのように面のパターンで見せるエキゾチックな幾何学的魅力あふれるもので、円のようにも、星のようにも、花や十字のようにも見えるこの文様は、幸せが四方八方へと繋がる縁起文様です。連綿と続くことから、縁が続く、すなわち、繁栄や成長を示すものでもあります」と説明されています。
最後に「双葉葵色づくし」の和紙セットは綺麗な色目で柄が葵なので今月行われる“葵祭り”にもちなんでおり、今の時期にお勧めのプレゼントです。春は薄いピンクに黄緑、夏は濃いブルーに薄いブルー、秋はオレンジにグリーンなどで“襲の色目(かさねのいろめ)”を演出しても良いですね。
いつもと少し違う縁起の良い文様のメッセージを添えてお母様の健康を願ったプレゼントで喜ばせてあげてくださいね。
※掲載情報は 2015/05/09 時点のものとなります。
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キュレーター情報
食空間プロデューサー
戸口明美
大学卒業後、町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミーに学び、住宅・ホテル等インテリアの仕事に携わる。1999年にフラワー・カラー・インテリア・テーブルコーディネート、歳時記や季節のしつらいまで暮らしを彩る要素を総合的に学べる教室を芦屋に開校。
現在、東京教室ほか百貨店、インテリア関係のイベントやセミナーを展開し、和と洋の美しい文化を融合した暮らしをより豊かに愉しむライフスタイルを提案している。
一方では、ブランドショップのデザイン監修や桂由美ブライダルファッションショーの会場演出等を手掛け、色使いやスタイリッシュなコーディネートに定評を得ている。近年では、NYにて香道のセミナーとパーティーを開催し海外イベントやオリジナルウエディングのプロデュースにも力を入れている。2013年11月「LARIQUE」シンガポール新作発表のデコレーションと日本のおもてなしによるパーティ演出が高く評価される。