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伝統とモダンの見事なコラボレーション
モダンなデザインの小箱を開けると、中には6色の可愛らしいカラフルなピース。今回ご紹介するのは、伝統的な和菓子である落雁を現代的にアレンジしている京都の和菓子ブランド、『UCHU wagashi』の『drawing』。 使用しているのは、日本の伝統的な製法で作られた最高級の砂糖である和三盆糖。近代的な製法で精製された砂糖に比較して、原料であるサトウキビに由来するミネラルやブドウ糖、果糖などといった複数種類の糖を含んでいるため、まろやかで奥行きのある甘さを楽しむことができます。 口の中に含むと黒砂糖をまろやかにしたような独特の風味があり、噛むとカリッとした歯ごたえの後に、非常に細かな粒子が口の中でスーッと溶けていきます。
食べて美味しく、見て楽しむお菓子
伝統的な和菓子はただ単純に食べるだけでなく、自然や季節のモチーフを抽象化し、目で見て楽しむお菓子としての特徴を持っています。そして、究極的にシンプルに抽象化した形がこの円形を4分の1にしたこの形なのかもしれません。 色とりどりのピースを組み合わせれば、まるで絵を描くように楽しむことができます。
何を作っていいかわからなければ、最初は同梱されているリーフレットで紹介されている組み合わせ例を参考にして、チューリップや魚、鳥などを作ってみるといいでしょう。そこから少しピースの位置を変えてあげるだけでも、オリジナルの形を作ることができます。
工夫次第で、もっと複雑な形にチャレンジしてみても面白いでしょう。 小さな子どもがいる家庭への手土産でもよろこばれるでしょうが、むしろ遊び心のある大人向けにもおすすめです。友人と一緒になって、まるで子どものころに戻ったように時間を忘れて、パズル遊びに熱中するのも楽しいはずです。もちろん、創造力を働かせすぎて、疲れてしまった頭に糖分を補給するのもお忘れなく。
※掲載情報は 2015/05/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ダイニングプランナー
梅津貴宏
1981年長崎県生まれ。一橋大学商学部を卒業後、IT系企業でコンサルタントとして勤務するも、30歳を目前として幼少のころの料理人になる夢を忘れられずに料理研究家を志す。祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業し、フードコーディネーターの資格を取得して独立。
企業向けのレシピ開発から料理写真撮影のフードスタイリング、グルメ記事の執筆、食品メーカーのPRイベントの企画・運営など幅広く活動。
料理が苦手な人でも簡単に作れるおしゃれな料理のレシピ開発やおしゃれな食器選びなど、普段の食卓が華やかで楽しくワンランクアップするための提案を行うダイニングプランナーとして活動している。