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新しい食材にも出会えた、シビレた夜
白金の住宅街の中に、突如と現れる瀟洒な洋館。敷地に一歩足を踏み入れると、そこは完全なる別世界。タイ大使館とippinさんが主催したタイ大使公邸での晩餐会は、タイというお国柄が滲むとても高いホスピタリティに溢れたものでした。
国の重要文化指定財にも指定されているという公邸は、気品ある佇まいで、いつまでもとどまりたくなる居心地の良さ。これは大使や大使夫人をはじめとする、皆さまの心遣いの
おかげでもあるんですよね。ほんと、3時間があっという間だったもん。
晩餐会のはじまる前は、リビングでウェルカムドリンクをいただきながらのご挨拶タイム。大使婦人とご挨拶させていただいた時から、既にタイへの愛がとめられず、訪れた場所やそこで受けた感動の話を止められず。(笑)
いよいよダイニングルームにうつって、晩餐会がはじまるとなったら、粋なはからいで、またしても大使の隣席。おかげで大使と色んな話ができました。
凄く嬉しかったのは、「日本にタイガストロノミーのレストランが無いことが残念」とか、バンコクでの好きなレストランがトンローの「スパニング」だったりとか、そういう言葉を大使の口から聞けたこと。
これってボクも常々言っていることだったりするのね。「オレが感じてたこと、間違ってなかったよ!!」って小躍りしてましたw
SUPANNIGA EATING ROOM
http://kyah.blog.jp/archives/51440532.html
料理は、大使の好みも色濃く反映されていて、日本でもポピュラーな料理(トムヤンクンとかソムタム)をエレガントに昇華した展開。香辛料やハーブの奥行き感は維持しながら辛さのアタックを日本人向けに控えた感じ。
トムヤムクンは辛さをおさえ、酸味と旨味で見事なバランスを。和牛を大胆に使ったグリーンカレーも、現地のタイカレーに慣れていると意外なテクスチャで最初は驚きます。驚きが落ち着いてくると、この新しい解釈がじわじわ楽しくなってくる。味の落とし所もさすがだったなぁ。もう一度食べてみたい。
マンゴーともち米のデザートも、タイのストリートとはあきらかに一線を画す品のあるまとめ方。タイの定番料理をこんな表現で出してくるとは...また新しいタイ料理体験しちゃいました。
新しい出会い タイ特産ソムオーとの出会い
そして、新しい出会いだったのが、フルーツで出た「ソムオー」。英語では「ポメロ」というらしいんだけど、見た目はグレープフルーツなんだよね。
食べるともう少し果肉の粒々感がしっかりしているというか、そしてもっとさっぱりしていて、タイでは色んな料理に使うらしいんです。今回は、フルーツとしてそのまんまでてきたんだけど、今後、色んな料理で体験してみたい気になりました。
日本にも実は入ってきているらしいんだけど、まだマイナーだから、これからが楽しみなフルーツ。
お酒は、最初「タイ料理に合うから」とニュージーランドのクラウディ・ベイ(ソーヴィニヨン・ブラン)で。後半は「ハイボールもいいマリアージュなんだよ」という大使のアドバイスにのっかり、すっかりいい気分に。
「素顔を感じる日本の食事が食べたい」ということで今度居酒屋に行きましょう!という約束を交わし、大使公邸を後にしました。
微笑みの国タイ、ゲストを自然に笑顔にする高いホスピタリティにシビれた夜。
大使および大使婦人、スタッフの皆様がた、ほんとうにありがとうございました。
※掲載情報は 2015/08/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ブロガー、ライター、フォトグラファー
kyah
10年以上続けているブログ「漢(オトコ)の粋」の著者。TVのグルメガイドや、雑誌の食・旅ライター、雑誌・Webのカメラマンなど幅広く活動中。
京都の伝統工芸を、ミラノサローネをはじめ海外向けに展開するCool Japanプロジェクト「GO ON」に参画。京都の若旦那衆と共に、雅でクールな日本文化を世界に向けて発信中。
【主な活動】
・TV イッツコムの街歩き番組「Talk 優 散歩」にてグルメガイドを担当
・雑誌 「MADURO」(http://maduro.jp/)にてレストラン紹介コーナー『やんちゃテーブル』を担当
・イギリス政府観光庁&キャセイパシフィック航空&マンダリンオリエンタルのブロガーツアー(http://www.cathaypacific.co.jp/london/)やバリ島のラグジュアリーホテル&ガルーダ・インドネシア航空をはじめ、多数のブロガーツアーに参加
・食のインフルエンサーユニット「たべあるキング」イタリアン担当(http://www.tabearuking.com/)
・読者モデルとして10年以上活動