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テーブルクロスとナプキンの意外な関係
私達は一つのテーブルアレンジと認識していますが、元々は汚れた口や手を拭うためのものだとか。中世ヨーロッパでは、テーブルマナーなど確立されておらず。日本でイメージする荘厳なマナーとは程遠いものでした。
王族や貴族もテーブル大皿に盛られた食べ物を手掴みで食べ、大きな肉をナイフで切り分けるナイフは持参するのが上流のスタイルでした。カトラリーで最も古くから使用されたのがナイフです。スープに至ってはスープポットを会食者でまわして食べていました。(因みにスープは「飲む」とは言わず、「食べる」と表現します。薬も同様です)マナーの本でさえ間違って書かれている場合があり、残念なことです。
英語でもスープは「ドリンク」ではなく「フード」ですから「イート」で表現しますので、知っていると良いでしょう。西洋料理ではフォークを使いますが、まだフォークは無く、手で掴んで料理を食べていたと記録されており、その端切れを個人用に仕立てたのがナプキンの始まりとされます。そんな経緯もあるのか正式な会食で使用する場合は、テーブルクロスとナプキンは同一生地、同一デザインであることが決まりとなっているようです。特にフォーマルの場合は。白の麻クロスにとどめをさします。純白のテーブルクロスを貴族以外の者が使用することは禁じられていたくらいです。
現在では、世界中でも広く使用され、素材や色柄もバラエティにとみ、食事のためだけでなく、部屋のインテリアのひとつとしても大切なアイテムですね。フランスの素敵なリネン類は、ご自宅で使用するのはもちろん、プレゼントとしても贈るかたのセンスがしのばれて良いですね。
※掲載情報は 2015/06/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル・レストラン運営コンサルタント
川尻倫明
日本を代表するフレンチレストラン「銀座レカン」を皮切りに、世界№1ソムリエ田崎真也と共にホテル西洋銀座のレストラン部門を立ち上げる。その後各地でホテル副総支配人、ホテル総支配人等を歴任。パリ「マキシム」、カンヌ「ムーラン・ド・ムージャン」、ロスアンジェルス「ベル・エア」等、海外三ツ星レストランでのサービス実績ほか、エドモンドロスチャイルド等のVIP担当経験など、世界トップレベルのサービスとホテル・レストランマネジメントのエキスパート。「広島から世界へ」をコンセプトにグローバルに活躍できるサービスパーソンの育成を目的に各地で指導を行っている。
Orientarl Hotel広島 スーパーバイザー / キュリオシティ㈱シニアコンサルタント / F&Bマネージメント代表