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多彩な牛肉しぐれ煮シリーズはお酒にもご飯にも
松坂牛や黒毛和牛のすき焼きやしゃぶしゃぶの店として有名な「柿安」。三重県で創業し三重県に本社を置き、“松坂牛”提供を名乗るこの説得力……そのブランド価値を信用し個人的にも銀座の店舗には何度かランチで伺っています。そんな柿安の創業はなんと、1872(明治4)年のこと。三重県桑名の一軒の牛鍋店からその歴史が始まっています。明治維新、欧化政策が進行する中、牛を食べる文化が急速に広まった時代ですね。同店は現在、牛肉関連のレストランだけではなく、惣菜・精肉・和菓子の販売を行うなど、食周辺での多面展開をしています。そんな中、わたしが注目したのは「料亭しぐれ煮」シリーズです。
1972年にスタートした牛肉のしぐれ煮の販売。現在はスタンダードの牛肉しぐれ煮のほか、牛肉貝柱、椎茸うま煮、帆立山菜、しそわかめちりめんなど、多彩なメニューを誇ります。目移りしそうなメニューから選んだのは「牛肉竹の子しぐれ煮」です(季節にマッチした内容もチョイスの背中押しを)。こちらは開封してそのままでもいただけますが、湯せんして温めることをオススメします。ちょっとしたお酒のつまみとして購入しましたが、甘辛の少し濃い目の味付けは白いご飯にも合うそうです。事実、日本酒とともに半分程度はちびちびといただき、残った分を白米の上に載せていただきました(ゴハンの方がいいかも!)。お酒を飲む人にも飲まない人にも喜んでもらえそうなこちら。三重県の牛鍋店からその歩みを始めた老舗店の逸品を、手土産にいかがでしょう。
※掲載情報は 2015/05/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コピーライター、グルメガイド
菅野夕霧
コピーライター、PRコンサルタント、Yahoo!ニュース配信元の『市ケ谷経済新聞』編集長。グルメや酒、沖縄離島旅が趣味。特にランチは“狙い”を定め、日々電車に乗って都内を中心に食べ歩いている。甘いモノを苦手としている関係で、“甘くない”土産の逸品を追求中。現在、All Aboutグルメガイドとして老舗店を紹介する「100年店ランチ」、日本トランスオーシャン航空の機内誌『Coralway』にて、「小さな島の小さな食堂」を連載中。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)など。