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魔法のスパイスって？
ひとふりするだけで普段の食事がガラリと変わる、不思議なスパイス『落花塩（らっかじお）』。目玉焼きやポテトサラダなどに、この魔法の調味料をパラっとかけると、ちょっと特別なお料理になっちゃうんです。その秘密は材料の落花生にありました。『落花塩』は、ヨーロッパや中東で人気の『デュカ（dukkah）』というスパイスにヒントを得て作られました。『デュカ』は、ローストしたヘーゼルナッツと、白ゴマ、コリアンダー、クミン、塩などをブレンドしたもの。この『落花塩』は、ヘーゼルナッツの代わりに、神奈川県西湘産の落花生を使用しています。風味を活かすため、深煎りした落花生をあえて薄皮付きで仕入れて、『落花塩』を作る直前に剥いているそうです。落花生やカシューナッツの香ばしさと旨味、さらにクミンの香りが鼻に抜けていくのが、何とも後を引きます。荒めに砕かれた落花生の食感と相まって、クセになる人続出！
神奈川県は国産落花生発祥の地
落花生というと千葉県のイメージが強く、「なぜ神奈川？」と思う人もいるかもしれません。実は、日本で初めて落花生の栽培が行われたのは神奈川県大磯町なんです。明治4（1871）年からとその歴史は古く、現在も生産量は少ないものの、西湘エリアでの栽培は続いており、「あとひき豆」と呼ばれるほど美味しい落花生が収穫されています。
落花塩の使い方は？
ミックス・スパイスなので、お肉やお魚にかけると美味しいのは当然なんですが、特に卵との相性が抜群なんです。何気ない目玉焼きやゆで卵、オムレツなどに加えるだけで、突然ごちそうになるから驚きですよ。オリーブオイルと一緒にパンにつければ、ワインに合うおつまみになりますし、いつものサラダやパスタの仕上げにパラリとかけると、全く違った味わいに。おにぎりにも合いますし、天ぷらや白身のお刺身に使ってもエキゾチックな味に大変身します。そして、バニラアイスにかけると驚きの美味しさに！
私のお気に入りは、カットしたお豆腐やアボカドと軽く和えるだけ。普段の食事と共にぜひ使ってみてください。きっと一度食べたらヤミツキになっちゃいますよ！
※掲載情報は 2015/04/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ご当地グルメ研究家／リサーチャー／日本外食リサーチ＆PR協会
椿
日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。
