【4月16日】王貞治さんと挑戦し続ける亀屋万年堂がリニューアル

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笑顔を紡いでいく、それがお菓子作り

【4月16日】王貞治さんと挑戦し続ける亀屋万年堂がリニューアル

4月16日(木)に総本店が全面リニューアルする創業77年の「亀屋万年堂」。今回はリニューアルオープン前に先駆けて開催されたイベントをレポートします。

「ナボナ」ブランドでよく知られている亀屋万年堂は、1938年(昭和13年)に創業して今年で77年目を迎える老舗和菓子屋です。創業者引地末治さんは26歳の時に亀屋万年堂を立ち上げ地元の人に愛される和菓子屋を営んできました。創業時からモットーとしてあげていたのが「お菓子作りで笑顔を作りたい」という言葉でした。戦時中でもその気持ちは変わらず、上官から許しを得て度々兵隊にお菓子を作っていたといいます。その後1960年に皆さんご存知の「ナボナ」が誕生し人気を博すようになり、1967年に当時読売巨人軍の王貞治さんをCMに起用したことも手伝い、亀屋万年堂は全国区になります。

全国区になっても慢心することなく挑戦をした結果が、4月6日(月)に表参道でオープンした生ブッセ専門店「anovan(アノヴァン)」であり、今回の総本店リニューアルです。

今回総本店リニューアルに伴い、新商品の発表と、店内で味わえる「茶房(さぼう)」が発表されました。

ナボナの味わいを究極まで出しきる新商品

【4月16日】王貞治さんと挑戦し続ける亀屋万年堂がリニューアル

今回発表された新商品は、「プレミアムナボナ」と、ブレンドティーの「自由が丘15時」。プレミアムナボナは、通常のナボナと一線を画しており、プレミアムナボナ専用のチーズと国産フレッシュバターを贅沢に使ったクリームを、自然飼料のみで育てられた地養卵で作られた生地ではさんだ、まさにプレミアムな逸品。そしてオリジナルブレンドの「自由が丘15時」はナボナの味を引き立たせるために、自由が丘に拠点を持つ紅茶・緑茶専門店「ルピシア」との共同開発で生まれた、プレミアムナボナの味を引き立てるよう開発された紅茶です。

極上の空間で味わえる茶房

【4月16日】王貞治さんと挑戦し続ける亀屋万年堂がリニューアル
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もちろん亀屋万年堂は和菓子店なので季節柄の生菓子も豊富に取り揃えています。あんみつ、おしるこ、抹茶はもちろん、季節のおこわを味わえるランチや、ナボナをアレンジした「ナボルチェ」もこの茶房で味わえます。

また、特筆すべきは今回ビクターエンタテインメントの協力によって設置された音響システム「Koone(クーネ)」の設置。俗に言うハイレゾ音源のこのシステムは、簡単に言うとCDの情報量3倍を誇り、より決め細やかな音響を実現します。茶房の上下にスピーカーが設置されており、上からは小鳥の囀り、下からは川のせせらぎが聞こえてくる、目を閉じると自然の中に居るかのような錯覚にまで意識を運んでくれるこだわりようです。

王貞治さんが語る挑戦

【4月16日】王貞治さんと挑戦し続ける亀屋万年堂がリニューアル

今回ナボナ名誉大使に任命された、王貞治さんにもお話しを伺いました。

亀屋万年堂にとって、今回のリニューアル、そして先日オープンさせた表参道の「anovan」はとても大きな一歩だと思っていますし、とても大切な一歩だとも思っています。私は現役時代の時にいつも心がけていたのは「挑戦」という言葉です。野球というものはもちろん成績というのがあって、良かった結果も悪かった結果も後からは変えられないものです。例えばホームランを打った時に思うのは、このホームランの情報は次にあたる投手に行ってしまう、であれば次はどうしようか。こう考えるのが本当に楽しくて、その後にする決断はとても心地よいものです。亀屋万年堂はどちらかといえば奥ゆかしいイメージでしたが、3代目の引地大介社長になってから、より前に挑戦していく姿勢が見られて、本当に頼もしいし、うれしく感じています。

創業者の想いは引き継がれる

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創業者の引地末治さんは実はゴルフ好きだったんですね。私はスポーツって人柄が出るものだと思っているんですが、彼は本当に一打一打、一生懸命に打つんですよ。こういう姿勢があの亀屋万年堂の丁寧な和菓子作りに活きているんだな、と痛感しました。ナボナを最初に味わった時も忘れられません。ナボナは相当な挑戦だったと思うんですよ。当時ずっと丁寧に和菓子のみを作っていた方が、洋風の物に挑戦するということですから。食べた時に感じたのは、和菓子では体験できない生地の柔らかさと、チーズクリームの上品な甘すぎない後味で、本当に一生懸命創り上げたんだなと感じ入りました。

受け手のことを常に考える

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贈り物というものは、もちろん受け手があってだからこそのものです。ですから、私は常に受け手の方を考えて物を選ぶようにしています。受け手の方がどれくらい食べられるか、家族構成はどうか、などはまず考えます。それを考えないと受け手の方の本当の笑顔を作ることはできませんからね。受け取る方の笑顔を思い描きながら、物を選ぶというのも素敵な瞬間です。

挑戦の連続

【4月16日】王貞治さんと挑戦し続ける亀屋万年堂がリニューアル

亀屋万年堂3代目の引地大介代表取締役社長にもお話を伺いました。

創業者の末治がここ自由が丘で創業して今年で77年目、浅草で修行を積み、自由が丘というこの地で創業して、今もまだここで商売を続けられていることに非常に感謝しています。当社のお客様のメインは40代以上の方が多いのが現状です。昨今若い方の中ではお中元、お歳暮、お彼岸や、お盆という行事ごとから疎遠になっている方も多いと感じています。今回のリニューアルでは、まず「茶房」を体験して亀屋万年堂に触れてもらって、その経験が後々行事ごとの際に「亀屋万年堂」という言葉を思い出して頂けたらと思っています。

老舗のリニューアルイベントにふれて

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老舗という言葉をよく目にします。簡単に言葉にすると漢字2文字で終わってしまう言葉ですが、老舗と呼ばれるためには長い年月が必要です。長い年月を経るためには関わる方の情熱、それを受け止める方々の愛情、想いが重なり、そして紡がれていかないと叶わないものです。今回亀屋万年堂総本店のリニューアルというイベントでしたが、関わる方々の当時の想い、そして今後への熱い想いを肌身で強く実感できました。老舗と呼ばれるお店にはきっとこの様なストーリーがそれぞれあるのだと思います。これだけ情報があふれる社会ですが、結局は人と人でしか物語は始まりません。是非この茶房に訪れて、笑顔が紡ぐ物語の一端を感じてみるのはいかがでしょうか。

※掲載情報は 2015/04/16 時点のものとなります。

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