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季節限定のコク深いお茶
いよいよ「新茶の季節」がやってきますね。この季節になると毎年ワクワクしてしまいます。桜前線と同じように、種子島や鹿児島など南から新茶前線が北上していくので、これから各地でどんどんおいしい新茶をいただくことができる、良い季節になってきますね。新茶というとその年の最初に育った新芽を摘み取って作るお茶のことなのですが、なんといってもさわやかで、やわらかくて、香りもすがすがしいのが特徴です。そんな新茶は私ももちろん大好きで、たまらなくおいしく毎年たくさん買ってしまうのですが、なんとその摘み取った新芽を販売するのではなく、そのままトンネルで寝かせるというお茶もあるのです!知っていましたか?私も今から今年の出来あがりを心待ちにしているのですが、その名も「トンネル熟成深蒸し掛川茶 秘壷蔵」。
八十八夜に摘み取った新茶を静岡県天竜にある1年間温度の変わることがない天然の貯蔵庫ともいえるトンネルで、ひと夏じっくり寝かせるというものなのです。ワインみたいでとっても素敵ですよね。私も去年出来あがったこのお茶を頂いた時、新茶とはまた違う衝撃を受けました。まさに「熟成」という言葉がぴったり。じんわりとしたやさしい香ばしさと、まろやかで包むようなコクに驚き、そしてとても幸せな気持ちになりました。新茶のシュッとして凛とした香りや味は何ものにも代え難いですが、ひと夏トンネルで寝かせたお茶もビンテージ感あふれて、大切な人に「プレゼントしたいな」、「飲ませてあげたいな」と思うあたたかい味です。
すでに去年できあがったものは販売終了しているのですが、これからまた新茶が摘み取られ、トンネルへと運ばれていくのかなと今から出来上がりが本当に楽しみです。新茶の季節にお友達とティーパーティーをしながら新茶を頂くのももちろん素敵ですが、新茶をそのまま寝かせる「熟成茶」も是非覚えておいてくださいね。そして夏を超えて、私たちの手元にやってきた時に是非飲んでみてください。
(季節限定の為、現在販売しておりません)
※掲載情報は 2015/04/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本茶アーティスト・煎茶道東阿部流師範
茂木雅世
急須で淹れるお茶とその「まわり」を、ちょっとおもしろくする人。煎茶の出番すらなかった場所にも積極的に急須とともに参上し、全国様々な場所でJAPANESE TEA PARTYを開催。多くのクリエイターとコラボをしながら普段急須を使ってお茶を淹れない若い人にも「やっぱり急須のお茶っていいね」と思ってもらえるきっかけとなるような風景や場所、物を多く生み出しています。