モーツァルトの時代から親しまれたウィーンのカフェ文化とスイーツの関係

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ウィーンのカフェ文化のはじまり

モーツァルトの時代から親しまれたウィーンのカフェ文化とスイーツの関係

「ラントマン」、「グリーンシュタイドル」、「ツェントラル」、「シュヴァルツェンブルク」。みなさんも聞いた名前があるかもしれませんが、どれもウィーンを代表するカフェです。 ウィーンは「芸術の都」として知られていますが、カフェが今日の芸術文化を育てたと言っても過言ではないのです。 ウィーンでカフェの発祥についてはこんな伝説が残されています。17世紀にオスマントルコ軍によってウィーンを包囲された「第二次ウィーン包囲」。絶体絶命の危機の際、ウィーンを救ったのはトルコ語が堪能なポーランド人のコルティツキという男性でした。彼が敵軍にスパイとして潜り込み重要な情報を持ち帰ったため、オーストリアは勝利したと言われています。オスマントルコ軍がウィーンを去った後、残された大量のコーヒー豆をコルティツキは報酬として受け取り、ウィーンで最初のカフェを開いたと言われています。

モーツァルトの時代から親しまれたウィーンのカフェ文化とスイーツの関係

18世紀~19世紀ウィーンのカフェは「社交場」として利用されました。店内には新聞紙や雑誌が数多く置かれ情報収集の場として、また、そこに集まる文化人のサロンとして議論が交わされる所でもあったのです。カフェで情報交換や仕事をしたりする音楽家も多かったようです。

モーツァルトの時代から親しまれたウィーンのカフェ文化とスイーツの関係

今でも、ウィーンの人達にとってカフェは生活の一部です。「ウィンナーコーヒー」はご存知かもしれませんが、オーストリア発祥の飲み物です。コーヒーはもちろんですが、ウィーンのカフェで是非味わってもらいたいのはスイーツです。ウィーンと言えばザッハトルテが有名ですが、「カフェ・ザッハー」では、本場のザハットルテが味わえます。また、「ラントマン」でも「モーツァルトトルテ」や「リンツァー・トルテ」などウィーンを代表するスイーツを楽しめます。

モーツァルトトルテ

モーツァルトの時代から親しまれたウィーンのカフェ文化とスイーツの関係

モーツァルトトルテは、オーストリア・ウィーンでも、ポピュラーな伝統的チョコレートケーキです。ウィーン菓子専門店「Neues(ノイエス)」で作られるモーツァルトトルテはオリジナルではありますが、その製造工程は伝統的なウィーン菓子の技法にのっとています。ピスタチオのコクとチェリーの甘酸っぱさが癖になるスイーツです。

※掲載情報は 2015/03/17 時点のものとなります。

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オーストリア大使館

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オーストリアはドイツの南方、中部ヨーロッパの内陸に位置し、面積は北海道より少し大きく、9つの州から成り立っています。地理的にヨーロッパの交通の要所だったため、さまざまな食文化の影響を受けています。18世紀、首都ウィーンはハプスブルグ王朝の帝都としてますます発展をとげました。ウィーン料理とお菓子の発展は、ハプスブルク家の歴史と深く結びついています。帝国の発展ととともに、ウィーンには様々な料理とお菓子が各国からもたらされました。ウィーンのお菓子職人によって、もともとは素朴なものだった郷土菓子が、豪華なスイーツに変身したといわれています。ウィーンだけではなく、9つの州それぞれに独特な郷土料理や文化を育んできたのもオーストリアの魅力です。歴史あるオーストリア料理とお菓子を通してみなさんにオーストリアの魅力を伝えると共に、興味を持ってもらえる話題をご提供していきます。

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