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美しい橙赤色の群馬の『やよいひめ』
皆が大好きなフルーツのひとつ、いちご。本来の露地栽培は春から初夏が旬ですが、クリスマスシーズンから出荷量が増えることもあり、現在はハウス栽培がメインで、冬から春にかけてのフルーツとなっています。今回は群馬県の『やよいひめ』という、いちごを紹介します。
『やよいひめ』は、群馬の『とねほっぺ』と栃木の『とちおとめ』を交配して生まれた品種です。大粒で上品な橙赤色(とうせきいろ)の実で、糖度が高く、まろやかな酸味が特徴。一般的に、いちごは気温が高くなると、色が黒ずんだり果肉が柔らかくなりやすいのですが、収穫時期が3月(旧暦で弥生)になっても、美しい色としっかりとした実を保っています。昨年は観測史上経験のない規模の大雪が群馬県を襲い、県内のビニールハウスの半数が倒壊。農家さんの被害は甚大でしたが、栽培・出荷再開のため皆さん頑張ってらっしゃいました。
人気パティシエ鎧塚氏×やよいひめ
そんな『やよいひめ』と世界的なパティシエ鎧塚俊彦氏がコラボし、新作スイーツが生まれました。その名も、『春のおとずれ“やよいひめ” Arrivee du printemps YAYOIHIME』。鎧塚氏といえば、一夜城ヨロイヅカファーム(神奈川県小田原市)という、農場付きのパティスリーがあることでもわかるように、フルーツやハーブ類など、素材へのこだわりが非常に高い方です。そんな彼の手によって、『やよいひめ』が季節を感じる、なんともキュートな姿になって登場しました。中にいちごジャムが入った真っ白な練乳ムースの下には、可愛らしいピンク色のフワフワいちごソース。いちごと練乳はゴールデンコンビですから、合わないはずがありません。その上に、柚子のアイスクリームが入った飴細工のカゴが乗っています。
お皿の縁には、フリーズドライの『やよいひめ』を使ったいちごシュガーがふわり。初めは「いちごと柚子って合うのかな?」と思ったのですが、実際に食べてみると、『やよいひめ』の味を活かしつつ、柚子という別の酸味が素晴らしいアクセントになっていました。鎧塚氏は「いい素材を使うほどプレッシャーを感じます。『やよいひめ』は、色がキレイで酸味と甘みのバランスがとってもいいので、そのまま食べても十分美味しい。その良さを残しつつ、さらに別の酸味で味を膨らませることにしました」とおっしゃっていました。
3月18日(水)から31日(火)までの期間限定で、Toshi Yoroizuka六本木ミッドタウン店でイートインのみの提供です。「やさしい気持ちでほんわか食べてほしい。六本木だけに六感で楽しめますよ」。
一気に暖かくなっていく3月は、一流パティシエも注目する『やよいひめ』から目が離せませんね!
※掲載情報は 2015/03/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ご当地グルメ研究家/リサーチャー/日本外食リサーチ&PR協会
椿
日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。