記事詳細
今回は、名勝和歌の浦に店を構え、しらす漁師網元でもある『やぶ新』を取材しました。1947年創業のやぶ新は、見惚れるほどに美しく、格別な逸品の「わかしらす」を手掛けていらっしゃいます。夕方には売り切れてしまう程の人気商品を、この機会にぜひ、知っていただけたらと思います。
《帰港してからスグに釜茹で!》美味しさの秘密は鮮度と綺麗な海
しらす漁の時期は例年4月~12月。今年の漁獲量は、平年並みとのことで、取材させていただいた日も、天候に恵まれ、ちょうど漁から船が帰港したところでした!和歌山が誇る和歌浦の海は、透明度が高くミネラルが豊富なため、獲れるしらすは真っ白なんだとか。
帰港してすぐ、しらすはお店へと運ばれます。この日の漁獲量は5杯。最盛期には30杯~40杯程獲れるんだそう。
和歌山が誇る和歌浦の海は、透明度が高く、ミネラルが豊富なため、獲れるしらすは、真っ白!本当に白いんです。
陸揚げ後、すぐにたくさんの氷でしらすを覆い、鮮度を保ちながら、目の前のお店へ運びます。数十メートルの距離なのに、徹底した鮮度管理が素晴らしいですね。
《熟練の技》絶妙の塩加減と茹で時間がもたらす悶絶級の『美味しい!』
お店へ到着したら、すぐにしらすの不純物を取り除くため、水洗いし、この立派な大釜へ。
沸騰したたっぷりのお湯に塩を入れ、熟練の技でしらすを2分間茹でます。
茹で上がったら、大ざるで掬い取り、しらすが傷まないよう、すぐに扇風機で、粗熱をとります。 粗熱がとれたら釜揚げしらすの完成です。
《白さ際立つ》観光客が後を絶たない!リピ必至の和歌浦の宝!
干ししらすは、茹でて、粗熱がとれたらすぐに天日干し。風の有無や季節によって天日時間は変わりますが、表面が乾いてきたらすばやく裏返して網を替え、ムラなく乾かします。
スタッフの方の手際の良さと、熟練した仕事っぷりに、脱帽です。こうして美味しい「わかしらす」が完成するんですね!
《食感の違いを楽しむ》週末・現地でしか食べられない!奇跡の丼
現地でしか食べられない!超貴重!陸揚げしてから10分も経っていない、鮮度抜群の生しらすを特別に試食させていただきました。生姜醤油をかけていただきます。
つるんとした喉越しとプルンプルンの歯ごたえはめちゃくちゃ美味しい!生姜醤油が合いますね。
こちらは、生しらすと釜揚げしらすの相盛り丼と、やぶ新のおかあさんが、丁寧にじっくり炊き上げたしらすの佃煮。
丼は、まずは何もつけずに、ひと口!釜揚げしらすは、噛めば噛むほど美味しくて、しらす自体の味を堪能できます。大葉と紀州梅、生姜と特製出汁、そのハーモニーが絶妙で、これは何杯でも食べれてしまいそう…。
生しらすは言うまでもなく、新鮮すぎて、これを食べるためだけに、週末訪れる方が多い事に納得。(こちらは土日祝限定、和歌浦漁港にある「おっとっと広場」で食べられます。漁の状況によっては、生しらすの提供はできない場合も有)
食感の違いを楽しみ、喉越しとその深い味わいに感動したら、「おかあさんがじっくり炊き上げた佃煮」を上にかけてご飯と一緒に食べてみてください。
もともとはお子さんのお弁当のおかずにするために作ったことがきっかけで、そのまま話題となり、商品化したという人気商品なんですが、山椒が入っていないので、お子様が大好きなのもうなずけます。一度食べたらヤミツキになる、絶品ご飯のお供ですね。
《買えたらラッキー!》常連さんで売り切れてしまう「わかしらす」
今回取材にご協力いただいた「やぶ新」のスタッフの皆さん。本当に皆さん親切で、とにかく元気!お話するだけで、楽しかったです。
やぶ新のわかしらすは、お電話いただけたら、取り置きも地方発送も可能。観光で立ち寄られる方や、常連のお客様ですぐに完売してしまう人気商品なので、現地で購入する場合には、午前中が絶対におすすめ!取材した日も朝からお客様が途切れない程の人気ぶりでした。天候や漁にも左右されるので、事前にお電話で確認すると安心です!
和歌浦名物「わかしらす」。和歌山観光の際には、ぜひお立ち寄りください。
※掲載情報は 2023/01/16 時点のものとなります。
- 1
キュレーター情報
和歌山市地域活性化起業人/(株)ぐるなび
内津 麻理
大阪生まれ・和歌山育ちの30代。
レストランの営業担当としてグルメガイド掲載の人気店、予約困難店などこれまで2000店以上を担当。
プライベートでも約500店以上をこれまで食べ歩き、名店のお取り寄せグルメやふるさと納税にも精通します。
2022年9月より和歌山県和歌山市の地域活性化起業人として活動をスタート。和歌山市の産直グルメやレストランから、注目の逸品を日々、発掘しています。
和歌山を中心に、関西エリアの魅惑のお取り寄せグルメはもちろん、土地の魅力も発信していきます。