トパーズ
イグレックプリュス+
「イグレックプリュス+」さんは、北野ホテルがプロデュースする本物の美味しさを堪能できる食の総合ブティック。その中でも多田征二シェフが生みだすスイーツはどれも、宝石のように美しいビジュアルで、味・香り・食感のバランスが素晴らしい逸品揃いです。
この春の新作「トパーズ」赤やピンク色を纏ったとても艶やかな春色で、イチゴ、お花、パールシュガーなどでデコールされたとっても華やかでラブリーなビジュアル。まるでお祝いのアントルメの如き美しさなんです。カットしてみてビックリ! 実はこのお菓子、焼き菓子なんです。
今は絶版となっている貴重な書籍「TRAITE DE PATISSERIE MODERNE」に載っているトパーズからインスパイアーされたというこちらのお菓子。原形はジェノワーズ・オ・ザマンドをサヴァラン型で焼き、パートシュクレの土台にのせ、アニゼットで香味づけしたムラングイタリエンヌに、炒ったノワゼットを加え中央のくぼみに詰め、表面をドーム状に。赤く着色したアプリコットジャムとアーモンドスライス、あられ糖で仕上げられています。
アーモンドサブレの土台に、とってもバターリッチでアーモンドがふくよかに香るパンドジェンヌのような生地をのせ、周りにノンアルコールのフランボワーズリキュールで艶やかな赤色に染めたアプリコットナパージュを塗り、パールシュガーとピスタチオダイスを散りばめて。上にイチゴのバタークリームをくるくると渦巻き状に絞り、イチゴやお花、ホワイトチョコの飾りなどで乙女心がキュンとしてしまうとってもラブリーなビジュアルに仕上げられています。(デコレーションは変更される場合があります)
一見どっしりとした生地感に見えますが、ふわふわっとエアリーな無糖のメレンゲが加えられているので、ふわっ、むぎゅっ、しっとりととても素朴な、でも不思議な新食感! パールシュガーのジャリジャリ感が小気味いいアクセントに。
味は素朴ながらも、バターとアーモンドのふくよかな旨みとリッチな香りの余韻が長く続き、アプリコットとベリーの酸味が最後をキュッと引き締めてくれます。
100年以上前のルセットの復刻版。
見た目はとっても華やかでオシャレな現代風にアレンジされていますが、味は素朴ながらもしみじみと美味しいというクラッシックさを受け継いでいます。噛みしめるたびに、とてもリッチな気分になるこのフランス菓子の伝統的な「生地の美味しさ」を、ぜひご堪能いただきたい逸品。シンプルで素朴な味わいと食感が、新しい美味しさに繋がる。やはりフランス伝統菓子は奥深く、興味深い!
まだまだその根底を追究し、伝承し続けていきたい! と思わせる、無限なる探究心をかき立てる真に美味なる逸品です。
※常温で日持ちは3日間です。
イグレックプリュス+
※掲載情報は 2015/03/08 時点のものとなります。
スイーツコーディネーター
松本由紀子
スイーツコーディネーター&ライター。
一般雑誌、菓子専門誌、TV、ラジオ、webサイトと多岐にわたり、ライター&コメンテーターとしてスイーツ情報を発信。スイーツ関連メーカーのコンサルティングを務め、商品開発、コラボ商品の企画、マーケティングに携わる。スイーツ講座(定期/単発)の講師も務める。
10名のパティシエの珠玉の一品!を集約したDVD 『Sweets美術館』をプロデュース&出演。
http://www.amazon.co.jp/Sweets美術館-2012-松本由紀子/dp/B00BPJSFF2
百貨店催事やイベントをプロデュースし、「スイーツコーディネーター松本由紀子セレクション」なる冠催事を展開。
*2012年11月~:フランスフェアー@JR大阪三越伊勢丹
*2014年2月:サロン・デュ・ショコラ@JR大阪三越伊勢丹
*2015年2月:アムール・デュ・ショコラ@大阪高島屋
*2015年10月~:松本由紀子セレクション@阪急うめだ本店
ORIGINE KOBEの広報を務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/article-2060/