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カレーの付け合わせと聞けば、10人が10人とも、福神漬けとらっきょうと答えるだろう。それらは日本を代表する伝統的な「ピクルス」なのである。カレーの本場インドにも福神漬けに負けないご当地ピクルスがあるのだ。
圧倒的なインパクトで、家カレーに革命が起きる
インドの公用語ヒンディー語でピクルスのことを「アチャ―ル」と発音する。その「アチャ―ル」は様々な野菜や果物から作られている。今回ご紹介するピクルスはインドが原産のマンゴーを使ったピクルスなのである。この商品、実は熟成する前の青マンゴーを使って調理されている。未熟のマンゴーは硬くて酸味が強く、そのまま食すのには向いていない。しかし、マスタードオイル、数種類のスパイス、ビネガーなどで漬け込むことによって、油やスパイスを吸収したマンゴーは柔らかくなり、酸味もマイルドになるのだ。仕上がりは想像より辛めな味付けなので、カレーに負けないくらいのインパクトがある。
普段食べているカレーのお皿にちょこんと添えてもよし、刻んで料理に混ぜても十分に真価を発揮する。ここで裏技を一つ教えよう。僕は納豆に醤油は入れず、このマンゴーピクルスと刻んだ玉ねぎを混ぜている。十分な塩加減と辛さに、スパイスの香りが合わさって、箸が止まらなくなる不思議な納豆ごはんが楽しめるのだ。他にはフレッシュなグリーンチリを使ったピクルスもある。もともと熱い国の保存食としての意味もあるこのピクルス。スパイスの効果で長期保存が出来るのが、消費者にはありがたいのである。
※掲載情報は 2015/03/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ナイルレストラン3代目
ナイル善己
ナイル善己(ないるよしみ)1976年生れ
1949年創業銀座の老舗インド料理店「ナイルレストラン」3代目。南インド・トリヴァンドラム出身のインド独立運動家であり、「ナイルレストラン」初代創業者のA.M.ナイルを祖父に持ち、2代目の父はテレビを始め各メディアでお馴染みのG.M.ナイル。
都内イタリアンレストランを経てインドのゴア州に渡り、アカデミー・オフ・カリナリー・エデュケーション(A.C.E)で料理を学び、ゴアの最高級ホテル・シダデゴア(Cida de GOA)の厨房で修業経験を持つ。
作りやすさとおいしさを追求する姿勢に、テレビや雑誌などのメディアで活躍中。
テレビ「NHKきょうの料理」「男子ごはん」「モーニングバード」他。著書「ナイルレストランが教えるはじめてのインド料理」(主婦と生活社)、「カレー粉クッキング」(アールズ出版)「ナイル善己のやさしいインド料理」(世界文化社)など多数。