世界農業遺産地域が生み出す個性ある蕎麦の集合体

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2021年2月に「国産農林産品利用部門」で最高賞である農林水産大臣賞を受賞

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ちょうど九州の中心部は深い山林に覆われ、まさに秘境と呼ぶにふさわしい村が点在しています。天孫降臨神話で有名な高千穂郷や手つかずの自然が残る椎葉山地域は2015年に世界農業遺産に認定され、伝統と自然と人々の営みが世界的に知られることになりました。

 

高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町、諸塚村、そして椎葉村と関係団体はお互い隣接はしているものの行き交う林道は狭く交通の便もよくはありません。私も先月初めて訪れましたが“ぽつんと一軒家“がたくさん点在するすごい田舎!と思ったほどです。

 

その秘境にひとりのイノベーターがいました。椎葉昌史さん、彼がプロデュースした作品、九州山蕎麦はそれぞれの町村の特産素材をそばに練りこみ個性ある蕎麦に仕上げたのです。ありそうでなかった自治体の枠を超えて“地域が一体になった”産品の誕生です。

 

その九州山蕎麦は2021年2月に「国産農林産品利用部門」で最高賞である農林水産大臣賞を受賞。瞬く間に秘境地域の蕎麦は全国デビューを果たしたのです。その味わいは椎茸風味の漂う諸塚の蕎麦をはじめ、米粉を加えた高千穂の蕎麦のもっちり感など秘境町村の産品個性がしっかりアピールされています。

 

椎葉さんは東京からIターンで就農し、こうした商品のプロデュースや自身で経営する村の蕎麦店やスイーツショップなど活躍の場は広がるばかり。平家落人の悲恋伝説の舞台となった山深い椎葉村。静かであたたかい山間の村にもぜひ訪れてほしいなと思います。

※掲載情報は 2021/04/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

嶋啓祐

フードビジネスデザイナー

嶋啓祐

全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れているものです。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、そこ料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」です。注目しているのは島根(出雲、石見、隠岐)、石川(能登)、佐渡、岩手(釜石、紫波、雫石)、宮城(石巻)北海道(網走)など。毎月足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。総合情報サイト、オールアバウトでフレンチを書き続けて13年になり、書いた記事は380本に上ります。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一美味しいお米がとれる)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼(食べたことがない)、奈良漬、豚足、酢豚、焼酎。

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