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通常のジャムを作る「ある工程の時間」を極力短くしています。
「ジャム」を「コンフィチュール」と呼ぶと、フランス語の感じがお洒落に聞こえ、なんだか美味しそうな感じがします。「ジャム世代」の僕にとって、「ジャム」と呼ばずに「コンフィチュール」と呼ぶには、少し照れくささがあります。 先日、うちのスタッフから、美味しい「コンフィチュール」をお土産にもらいました。これを作ったのは、茨城県のひたちなか市にある焼きたてスコーンとコンフィチュールと紅茶の専門店、La Table de Izumi(ラ・ターブル・ドゥ・イズミ)というお店です。ここの「コンフィチュール」は、いわゆる「ジャム」ではないです。お店でも、「ジャム」ではなく、あえて「コンフィチュール」と呼んでいるらしいです。何が違うのかと言うと、「ジャム」のコッテリとした感じがなく、サラサラとしています。素材の新鮮さを生かすために、通常のジャムを作る工程の「火を通す時間」を極力短くしているのです。「コンフィチュール」の材料となる果物は、種類ごとに契約農家があるそうです。また、製造工程にも手間をかけ、厨房で手づくりしているため、一種類の瓶詰めで一度に15本分しか作れません。「コンフィチュール」の味は、その季節にあった果物を使い、1年間で70種類以上の味が楽しめます。
今回、僕がいただいたのは、年間を通して楽しめる「オレンジとグレープフルーツのマーマレード」(写真手前)と「ゴールド ラッシュ」という名前の「コンフィチュール」でした。 「オレンジとグレープフルーツのマーマレード」は、オレンジとグレープフルーツの皮が細い千切りにされ、みずみずしく果物のフレッシュさがまだ残っているようなサクサクとした気持ちの良い食感です。オレンジとグレープフルーツの果実の本来の素材の美味しさが凝縮されています。もう1つの「ゴールド ラッシュ」は、角切りにしたりんご、くるみ、レーズンなどに加えて隠し味にシナモンとラム酒が入った大人の味です。いろいろな素材がザクザクと入ったところから、「お宝探し」をイメージし、「ゴールド ラッシュ」と名付けられたそうです。たしかに、口の中で素材の1つ1つを味わいながら食べるのも楽しいです。異なった素材が、最後は口の中で1つに調和されるのは、不思議な感覚です。
これらの「コンフィチュール」は、オンラインストアでも、買うことが出来ます。「ジャム世代」の僕でも、これこそ「ジャム」ではなく、「コンフィチュール」と胸を張って呼びたくなるくらいの美味しさです。ぜひ、このフレッシュな「コンフィチュール」を一度お試しください。
※掲載情報は 2015/03/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主
荒岡俊行
1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。
ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。
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ブリンク・ベース
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