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明太子やキャビアとはまた一味違うコクのある旨味があり、あとをひく美味しさ
11月に長崎を旅した折、ふらりと入ったビストロゲルニカ。そこのメニューにあった「生からすみのパスタ」が気になって松本シェフに聞いて教えていただいたのが松庫商店の生からすみです。それはこれまで出会った食材加工品の中でも群を抜いて味わいの深いものでした。
それまでからすみはボラのハラコを塩漬けにして固めたもの、という位の認識で特段興味が湧くものではなかったわけです。ところがこの生からすみを知ってからこの商品の希少性と多様性に驚くばかり。
店主の上野芳裕氏自らの手作りであり、当然生産量に限りがあります。乾燥機等を使わず、天日でゆっくりと乾燥させて仕込まれます。宮中三大儀式賜饌料理の際は松庫商店のからすみが使われていることから、群を抜いた製品であることがわかります。
食べ方ですが、まずは炊き立てごはんに乗せていただきましょう。その香りと味わいが一番感じられると思います。次にお刺身に乗せていただきましょう。ワサビや醤油なしで極上の味わいが生れます。バゲットに乗せるだけで簡単で美味しいカナッペが出来上がります。
松庫商店の生からすみ、日々の食卓を豊かにしてくれること間違いなし。私が自信をもっておススメできる「最高」と言っていいくらいの逸品であります。
生からすみ 1瓶 1944円(税込)ほか組み入合わせ商品多数あり。
※掲載情報は 2021/01/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。