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県産品だけで作る日本酒
香川といえば、うどん県として知られていますが、小豆島オリーブも有名で、県の木に指定されています。
今回は県木であるオリーブとつながる香川県の日本酒を紹介します。
この日本酒は、「オオセト」を母に、「山田錦」を父にして交配育成した品種である「さぬきよいまい」という香川の酒米100%使っており、精米歩合は58%です。酵母は、オリーブの果実から作った「さぬきオリーブ酵母」、そう!オール香川産で醸した日本酒です。
日本酒の爽やかな風味にピッタリの初夏の青もみじの一枚添えて、まず一杯!
香川県では、オリーブの果実から酵母を採取する研究を2015年から始め、18年には試験醸造が始まっています。そして今年20年に商品化が完成し、販売は4月17日からという出来たてホヤホヤの新しい酒なのです。
オリーブ酵母の日本酒は4社の酒蔵によって4種類が醸造されています。目印は、瓶に貼られた共通ロゴマークシール‘SANUKI OLIVE YEAST’です。今回紹介するのはその中の一銘柄である「瀬戸内オリーブ純米吟醸」です。醸造蔵である西野金陵株式会社は、金毘羅宮のすぐそばにあり、現在18代目となる伝統ある蔵です。
リキュールグラスに注いで…気分も変えて
おしゃれ感のあるボトルとラベルデザインで、ラベルにはオリーブの葉と実が描かれています。可愛いイラストと、オリーブの実から採取した酵母で醸したという話題性もあり、手土産や女子会にも喜ばれそうです。
スクリューキャップを開けると、やさしい酸味のある米の香りが立ちます。口に含むと、すっきりとしたフルーティーな酸味の後にまろやかな甘味がやってきます。マスカットのような酸味はミデイアムボディーの白ワインのような軽やかなイメージですから、夏に向けてピッタリの風味です。
和食との相性はもちろん良いですが、ジャンルを超えて色々な味と料理との組み合わせもできそうです。オリーブ繋がりで、オリーブオイルを使ったイタリアンとも。
また、香川つながりで、オリーブを加えたエサで育てた「オリーブ牛」のたたきやステーキ、「オリーブはまち」の刺身やカルパッチョ、塩焼き、照り焼き等とも合いますよ。
瀬戸内のチリメンジャコと淡路島の玉ねぎを使ったフィットチーネと合わせて。
最期に小豆島オリーブオイルを垂らして
オリーブ牛の手作りハンバーグとも。
野菜をたっぷり使ってあっさりと仕込めば相性抜群
日本酒はあまり飲まないという方も、一度試してみてはいかがでしょうか?
例えば、炭酸水で割ると飲みやすくなり、軽やかな爽やかさが増します。オンザロックも良いですよ。
シャンパンフルートグラスに注いだエレガントな演出は、休日の午後のくつろぎタイムに、また食後のデザートと合わせるのもお勧めです。
市販の豆大福やワッフルには炭酸割を。暑い日には氷を浮かべても…
オリーブ酵母で醸造した香川の日本酒は、他にも3種類あります。
酒米と精米歩合の違い、蔵の個性など、それぞれの味わいを飲み比べるのも楽しいですね。
※掲載情報は 2020/06/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライフスタイルデザイナー
長尾典子
日本伝統の知恵と美を取り入れた現代の食と暮らし方”Nippon Stylish Life”を提唱。
西宮市内のサロンと各地で、テーブルコーディネート・料理・英語・食文化をテーマに幅広く活動中。
季節開催「Japan Cool Seminar in Tokyo」では伝統美味食をテーマに、レストラン・料亭を会場に、その日だけのオリジナル料理を味わい学ぶ講座。
旅館・ホテルの食空間提案、英語による和食文化、テーブルコーディネートセミナー、オリジナル食器デザイン販売も手掛ける。
著書『12か月のLifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』エピック
『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』エピック
食卓文化研究家、食空間コーディネート資格認定講師、卓育インストラクター、カラーコーディネーター、英語講師。
食空間コーディネート協会理事
京都文教短期大学、大阪夕陽丘短期大学非常勤講師。
奈良女子大大学院生活環境修士。現在、現在、龍谷大学博士後期課程。
mail:nagao@a-de-v.com