春の訪れに気づくお菓子!可愛いピンクの桃カステラで長崎の春を贈りませんか?

春の訪れに気づくお菓子!可愛いピンクの桃カステラで長崎の春を贈りませんか?

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外を歩いていても風がふんわり暖かくなってきて、春の訪れをカラダで感じられる日が増えました。そんなこの時期に食べたくなるお菓子を紹介します。

 

3月のイベント、ひなまつり(桃の節句)に食べられるものと言えば、ひなあられ、菱餅、甘酒などが全国的に定番ですが、長崎県では他とちょっと違うものが登場します。それが、地元の人なら一度は口にしたことがある「桃カステラ」です。

 

中国文化の影響が色濃く残る長崎県。食にもそれがよく表れています。出島では、古くから唐船(中国船)とオランダ船が出入りしており、白砂糖が輸入されていました。福岡県小倉へと続く長崎街道はその砂糖が運ばれたルートであったため、別名「シュガーロード」と呼ばれています。そのため、当時珍しかった砂糖をつかった甘い料理やお菓子が古くから多くあります。「桃カステラ」は中国でよく見られる桃饅頭がそのルーツ。長寿の象徴である桃を模した「桃饅頭」と、オランダやポルトガルの南蛮文化である「カステラ」が長崎の地で合体して生まれたものです。しっとりとしたカステラの上に、砂糖でつくった衣をかけて作られ、色付けされます。

 

元々は桃の節句のお菓子ですが、女の子が生まれた際の内祝いや結婚式の引き出物、お土産としても利用されています。元々は15cm以上あるような大きなものが主流だったようですが、最近は小ぶりのものもたくさん作られています。和菓子屋さんやカステラ店などに置かれているので、現地で見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。見た目も華やかで、贈り物にピッタリですね。長崎の異国文化を感じながら、桃カステラをいただいてみてください。

※掲載情報は 2020/03/25 時点のものとなります。

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キュレーター情報

椿

ご当地グルメ研究家/リサーチャー/日本外食リサーチ&PR協会

椿

日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。

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