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甘さを抑えてもしっかりとした旨みが感じられる和菓子
甘さを抑えた和菓子がこのところ小さなブームを呼んでいます。スイーツは甘いに限る!という時代に育った私は最初どんなものかなと思っていました。
ところが。
甘さを抑えた分、小豆や葛練りの味わいに、スーパーフードを忍ばせたしっかりとした旨みが閉じ込められて、物足りなさを感じることはありません。
今回ご紹介するロースイーツは2種類ありまして、「福もちセット」と「葛ねりん」。
福もちセットは4種類の味わいが楽しめます。食物繊維が含まれたもち麦、ミネラルを手軽に補給できる竹炭パウダーうを使った竹炭‐福など、1個当たりのカロリーもほとんどが81kcal以下に抑えられています。
「葛ねりん-抹茶」はカテキンなどの栄養素を含み、「葛ねりん-焙茶」はリラックス効果のあるテアニン成分が含まれています。プリンとは違う、ふにゃっとした食感はとても印象的です。
すべての和菓子が糖質1個当たり10g以下に抑えられているのも驚きです。インパクトよりも上品さをしっかり感じ取ることができます。このロースイーツの仕掛人は日本橋でカンターフレンチビストロのシェフを務めていた岩田朱理さん。結婚、出産のタイミングをみながら連日大盛況だった小さな人気ビストロをあっさりと閉めて、落ち着いたところで兼ねてよりプランを温めていたロースイーツだったのです。
現在のガストロノミーは味わいのはっきりとしたインパクトのある料理ばかりになってしまっています。強い塩で素材を締める、またはしっかりと煮詰めて強いソースに仕上げる。そういった流れの中にいると味覚は「濃いもの」にどんどんシフトしていきます。
そのような流れの中に登場したロースイーツ。甘さを抑えてもしっかりとした旨みが感じられる和菓子はこれからのスイーツのトレンドになる気がしています。
いくつか組み合わせはありますが、4種類の「お餅」と2種類の「葛ねり」を詰め合わせた
「ちょっとお得なセット(3,500円)」がおススメです。
※掲載情報は 2019/12/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。