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お寺に寄り添う老舗の精進生麸はベジタリアンにも最高なお土産
私は「半兵衛麸」のお麸が大好きです。曽祖父の代から我が家の食卓に受け継がれている味のひとつです。東京では京都展でもない限りなかなか購入が難しいこの「半兵衛麸」
さんのお品たち。いつも決まったお品以外にも何か美味しいものがないかと、先月京都に行った際、本店にお邪魔させていただきました。
隅々まで掃除の行き届いた店内には沢山の美味しそうな麸たちがいっぱいです。そのなかで、「精進生麸 禅(山椒)」を見つけて購入。「禅」シリーズは他に生姜とごまがありますが、山椒はここ五条本店のみの限定商品だそうです。帰宅し、さっそく食卓へ。
口に入れてみると、「生麸」の表記がありながら、湯葉のような、お肉や貝のような噛み応えのある食感で、なかからじんわりふんわり甘辛い山椒の味が出てきます。
精進料理としてアツアツのご飯のお供にも、お酒の肴としても主役級のしぐれ煮です。
ここ「半兵衛麸」さんは、元々精進料理の食材として寺社仏閣への納品から始まったと伺います。肉や魚を食べられない修行僧たちの貴重なたんぱく源のひとつとして重宝された麸を、鍋や田楽などで食べられている日常の素材を提供するだけでなく、さらに美味しく食べさせるか工夫をされた逸品と思います。
来年の開催のオリンピック年では海外の多くのベジタリアンたちにも「代表的な京都の手土産」のひとつとしてぜひご紹介したいと思いますし、これからの紅葉シーズン、ぜひ本店にも足を運ばれて、季節の生麸たちとともに、この限定品の山椒味のしぐれ煮を楽しまれてはいかがでしょうか。
沢山の商品が楽しめます。中には麩の歴史についても学べます。
本店は開店30分前から打ち水をされてお客様をお迎えする体制も万全なのは、さすがに老舗ならでは。
噛めば噛むほどおいしい味わい。
せせらぎも夏限定の麸のスイーツ。甘味は黒蜜でいただきます。軽くて美味です。
※掲載情報は 2019/10/09 時点のものとなります。
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キュレーター情報
秘書
水越かをり
上場建設会社に入社後、総務、広報を経て、会長・社長の秘書として約20年担当。
「手土産」を選ぶ際、特に気を付けている「気遣いさせすぎない手土産選び」。社内でもプライベートでも手土産をお勧めする場合は必ず自分で買って試食をしたものの中から選んでいます。「味」「見た目」「コストパフォーマンス」「差し上げる方の出身地」「その方の大切にしているもの」等色々な視点で差し上げる方を思い浮かべながら、話題の新商品から老舗の伝統の味を守る品物まで、差し上げる方に寄り添った品物選びをしています。
プライベートでは現在は英会話、着物を現在習っています。どちらも個人レッスンで先生に恵まれ、仕事とはかけ離れた集中できる時間を大切にしています。長年訪れる香港の友人たちとの交流の中で、従来嗜んでいた茶道や華道に加え着付けを習い日本の伝統について英語で語り合うこと、また、世界の習慣を学ぶことも楽しみのひとつです。来たる東京オリンピックに向かい、訪日される海外の方々へのボランティアガイドをするので、一緒に日本の伝統文化の事を触れた折に日本の手土産の習慣についても説明できる日を楽しみにしています。