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北海道最大級の水産加工会社「マルサ笹谷商店」が手がける
旅をしていると土地ごとに美味しそうな食材に出会う事があります。例えば漁港に行けば、地元で水揚げされたばかりの魚介類がわんさか。市場には鮮魚を観光客でも購入できるところも多く、思わず目移りしてしまいます。けれど、持ち帰りとなると時間的な関係で躊躇することも。ならば地元の食品加工会社の店舗で、干物とか加工品という手もあります。北海道の釧路に超オススメの缶詰がありました。株式会社マルサ笹谷商店の「さば水煮」が、それ。マルサ笹谷商店は昭和50年創業と、歴史的にはそんなに古くはないですが、「北海道のいくら・たらこ・鮭・さんまを全国の皆様へ」をモットーとし、現在では他の海産物も数多く取り扱う、北海道最大級の水産加工会社なのです。釧路町には「釧之助」という、水族館もある巨大な海産物販売所もあり、地元の方なら知らない人はいないほどの有名企業です。
脂ののった釧鯖&爽やかな水煮テイストが楽しめる
中でも「さば水煮」は、そんじょそこらのさば水煮缶とは訳が違います。まず第一に、北海道釧路港に水揚げされた「釧鯖(せんさば)」を使用している点。釧路は昭和40年頃には約20万トンもの鯖が水揚げされていましたが、近年激減。昭和50年代には水揚げが無くなったものの、平成17年に約3千トンの水揚げがあり、そのため鯖をブランド化しようという流れになり、PRを開始。平成26年には約9千トンまで回復したそう。そして第二に、釧鯖自体が脂がのっていて美味しいという利点とともに、さすが水産加工会社と思える水煮の爽やかな美味しさが光ります。なので、このまま味わっても良いのですが、プチトマトや青ネギなどと合わせて、ちょっとしたサラダ感覚も楽しめちゃう。夕食やホームパーティーにも重宝しちゃう水煮缶なのです!
※掲載情報は 2019/09/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。