沖縄の煎餅は一味違う!あまじょっぱさが癖になる「塩黒糖せんべい」

沖縄の煎餅は一味違う!あまじょっぱさが癖になる「塩黒糖せんべい」

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一般的に「せんべい」といえば、お米を原料に成型して焼き上げたものを言いますが、沖縄ローカルの「塩せんべい」は、「せんべい」という名のつくものの、実はまったくの別物。原料は小麦粉と植物油、水、でんぷんで、これを混ぜた液を丸い型に流しいれてプレスしながら焼きあげたものです。そして焼き上がりに塩をまぶしたものがほとんどで、沖縄県内のスーパーマーケットやお土産屋さんで購入することができます。油が含まれているので外側はカリッとしており、一方で中は膨らんでふわ、サクッとした食感で、見た目よりも軽い食べ口です。

 

メーカーによって微妙な配合バランスや焼き加減、塩加減が異なり、塩せんべい好きな人だと「〇〇の塩せんべいが好き!」とご指名メーカーが決まっていたりするくらい県民にとっても定番のお菓子で、そのまま食べるのはもちろん、駄菓子のチョコレートソースをかけて「塩スイーツ」にして食べたりもします。

 

 観光土産としても人気が出てきたからか、最近では、「〇〇の塩使用」と、塩にこだわる塩せんべいが登場し、そのほかにも梅味、黒糖味などのフレーバーを付加したものや、一口ミニサイズのもの、原料を工夫したものなども登場しています。

沖縄の煎餅は一味違う!あまじょっぱさが癖になる「塩黒糖せんべい」

今回ご紹介するのは沖縄本島と橋で繋がっている離島・浜比嘉島で生産されている「浜比嘉塩」と沖縄県産黒糖を使用した「浜比嘉塩の塩せんべい 塩黒糖」です。沖縄の外人住宅街にあるお麩をテーマにした沖縄スイーツの専門店「COKOFU」が生産しています。通常の塩せんべいとは違い、ベースの塩せんべいには小麦粉のほかにコーンスターチとココナッツとタピオカ粉末、そしてパーム油を使用しており、さすがお麩スイーツの専門店。

 

新しい塩せんべいを生み出してくれました。通常の塩せんべいに比べても非常に軽い口当たりで、全体的にサクッとした食感で、油っこさもないので、パクパクと食べられてしまいます。浜比嘉塩の適度なしょっぱさと黒糖の上品な甘さが絶妙なバランスで、あとをひく美味しさです。視点が新しいだけでなく、原材料の安全性や品質にも非常にこだわっていて、保存料や添加物は一切使用していません。お子様にも安心して食べさせられるのも素晴らしい点です。フレーバーはこのほかにもアーサ(のり)や黒ゴマなどがあります。

 

 COKOFUさんではもちろん、髙江洲製塩所でも販売しているので、沖縄を訪れたら、塩づくり見学や外人住宅探訪をして、ぜひゲットしてみてください。そして、いくつかの塩せんべいを食べ比べるのも一興です。きっと、塩せんべいの奥深い世界にハマること間違いなしです。

※掲載情報は 2019/06/15 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青山志穂

ソルトコーディネーター

青山志穂

東京都出身、沖縄県在住。
大手食品メーカー勤務から一転、塩に魅せられて塩の道へ。塩の専門店で社内資格制度の立ち上げなどを行ったのち、2012年に(社)日本ソルトコーディネーター協会を立ち上げて独立。現在は、塩のプロフェッショナルであるソルトコーディネーターの育成のほか、全国を飛び回りながら、塩の基礎知識や使い方などに関する講座や講演、テレビやラジオ、雑誌などへの出演、塩売場のコーディネートなどを行いながら、塩の啓蒙活動に努めている。有名シェフとの塩をテーマにしたコラボレーションイベントや食品メーカーの商品企画も手掛ける。著書に「塩図鑑」(東京書籍)「琉球塩手帖」(ボーダーインク)「日本と世界の塩の図鑑」(あさ出版)など。

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