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紹介している商品
ふるーつ大福は1993年に養老軒が発売した、和菓子のような洋菓子のような大福。
真っ白なお餅の中に、いちご・バナナ・栗・つぶあん・ホイップクリームが入っており、 口の中に含んだとたん、見事に調和した酸味と甘味が口いっぱいに広がるのが魅力です。
いちご、みかん、巨峰など、一つのフルーツが入る大福は多いけれど、いくつものフルーツが入っている大福はあまりないのでは?と思います。
一つ間違えるとtoo muchで、口の中がモゴモゴしそうな大福ですが、この「フルーツ大福」は生地、あん、素材のバランスが見事です。満足感はあるけれど、くどくはない。またすぐに食べたくなる。すべてにおいて100%こだわり尽くした新時代のお菓子と言えます。
養老軒の大福の特長は、ふるーつ大福の餅生地
皆さまが思い浮かべる従来の大福のお餅とは全く異なる、ふわふわでまるでマシュマロのような食感。機械乾燥ではなく天日干しにこだわり、国産の上質な餅粉を100%使用しているため、 きめがとても細かく、なめらかな口あたりの生地を生み出しているのだそうです。
初めて口にされた方は、まず皆さまこのふわふわ具合に驚かれ、 その優しい食感と、とろけるような感覚にやみつきになるのだとか。養老軒のふるーつ大福は、11月から5月までの期間限定商品。これは、フルーツが最も美味しい旬の時期のものを皆さまに味わっていただきたいからだそうです。苺は同じ年でも時期によって産地や品種を変えて常に旬のものを選び、 バナナは早熟の段階で仕入れて、熟した直後に使用するなど、一つ一つのフルーツにもこだわりが見られます。
販売が終了すると、「早く涼しくなって、またフルーツ大福が食べれますように」と待ち遠しくなります。和菓子にとって命とも言えるのが餡(あん)。
北海道十勝産の小豆【雅】を100%使用し、「和菓子屋・養老軒」が四十年以上培ってきた「あん炊き」の技術で、 甘みはありつつも、後味がさっぱりとした餡だそうです。
北海道十勝産の小豆を使用したつぶ餡は、ちゃんと粒が残っていて皮が柔らかいのが特長。
しかも噛んだときには滑らかにつぶれてくれる、つぶ餡ならではの食感も楽しめます。
砂糖は純度の高いものを使うことで、しっかりとした甘みを感じさせつつも、 後味はさらっとしてしつこくない、甘いモノが苦手な男性でも食べやすいのが美味しさの秘密かもしれません。
使用しているすべての素材にこだわっている「ふるーつ大福」ですが、 最後の仕上げともいうべきなのが、「包み」。
大ぶりのフルーツ3種とつぶ餡・ホイップクリームを、 ふわふわ食感のもち生地で包み込むのは至難の業。
熟練の職人が、人の手の感覚と長年の経験で、素早く包み、柔らかくふわふわ食感なのに、中の食べごたえも抜群、 という絶妙なバランスの大福「ふるーつ大福」が誕生するのです。
「ふるーつ大福」というユニークなお菓子が誕生したのは、養老軒の女将のひらめきがきっかけだったそうです。養老軒へ嫁いできたときにはあまり和菓子に詳しくなかった女将。
「いちご大福の中にクリームや他のフルーツも入ってたらおいしそう」と直感したのだとか。ところがこの発想は、それまでの和菓子職人にはありえない考えでした。
それまでの製法では、大福の中に柔らかいクリームを入れるなんて実現できるわけがなかったのです。ですが諦めきれない女将は、「だったら生地の練り方を教えて欲しい」と 自ら研究してちょっとずつ試作品作りを開始。
女将の熱意におされて、店主や他のスタッフも一緒になって試行錯誤を重ねた結果、 従来の大福とは異なる、 『柔らかでふわふわ』とした、 でも『中には苺やバナナ・栗、そしていっぱいのクリームが詰まっている』 という夢のようなお菓子が誕生したのです。]
(養老軒ホームページより)
本店は岐阜にあり、名古屋では以前は丸栄百貨店にて販売されていましたが、百貨店の終了に伴い、今では松坂屋に引っ越して販売されています。
ひっきりなしにお客様が並ぶ大人気の商品。
冷蔵で全国配送も可能だそうです。
よろしければ是非お試し下さいませ。
※掲載情報は 2019/06/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家・テーブルコーディネーター
磯部作喜子
英語教師を経て食の世界へ。「ル・コルドン・ブルー」にてパン・洋菓子ディプロム取得。今田美奈子製菓コース師範・テーブルセッティングディプロマ取得。花・芸術文化協会テーブルコーディネートディプロマ取得。同認定校。世田谷のブーランジェリー「シニフィアン・シニフィエ」で研修。志賀勝栄氏にパン作りを学ぶ。現在は東京と名古屋で料理・パン・テーブルコーディネートの教室「ル・サロン・ブラン」を主宰。毎月100席以上の講座をこなし、現在までのべ9000人の生徒におもてなしの極意を伝えてきた。「おもてなしの心は食卓を飾るすべてに宿る」というコンセプトのもと、料理・パン・コーディネートなど食に関する内容をトータルに楽しく学べるサロンを目指す。予約待ちの教室をかかえる一方で、各企業とのコラボレート、料理教室や食卓芸術の外部講師としても活躍中。女性誌やライフスタイル誌を始めメディア取材も多い。著書「ル・サロン・ブランの本格パン」(主婦と生活社)「Le Salon Blanc ランチタイムのおもてなし」(ハースト婦人画報社)アメブロ:http://s.ameblo.jp/salon-blanc/