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伝統的な方法と充実の設備と厳格な管理が生み出す自然派ワイン
自然を表現し、カラダにその素晴らしさと美しさを感じさせてくれるワインは、やっぱり可能な限りナチュラルな物を求めてしまいます。そんな私が出会ったこちらの「シオン」は葡萄作りから醸造過程、そして味も自信を持ってお薦めしたいワインです。プレゼントに、そして大切な人と優雅な時間を過ごすときに楽しみたいものです。
やはりブドウ栽培からこだわりがあります。伝統的棚栽培で平均樹齢20~30年位の葡萄の木の栽培は全てオーガニック。全て手摘みで収穫し、15kgの穴あきカゴでワイナリーに運ぶという、葡萄作りからそれぞれの工程で気を使い、大切にワインまで作り上げられます。本来こちらのアティスワイナリーさんは、スペインのガリシア地方にあり、雨が多く温暖で湿気が多いためオーガニック栽培は、本来とても困難を極めます。
葡萄の品種は、アルバリーニョというスペインでは白ぶどうの女王と呼ばれるほど高貴なもので、こちらを100%使用しています。畑が海に近いため海の風でぶどうに塩味を感じます。
そして醸造も勿論、伝統的なこだわりと最新の設備の両方の良さを活かしています。
醗酵は自然酵母に任せます。清澄は魚の浮き袋を使用する伝統スタイル(アイシングラス)を今も続けています。それでいながら空気圧搾機、冷却設備、ステンレスタンク等最新の醸造設備の充実と厳格な管理が揃っているため、畑や葡萄の良さを十二分に発揮しつつ高品質な自然派ワインが出来上がるのです。
ワインの特徴としては、“海のワイン”と称され、麦わら色で、フレッシュで香りは花のアロマ、柑橘系の白いフルーツ、果実味と心地良い酸味が特徴で、かすかな塩味も感じ余韻は長めです。抜栓時はかすかな微発泡を感じ30分もたつと角が取れてまろやかの中にもきりりとした1本の線が通っているような素敵なワインです。販売社のアルコスさんの中でも人気No.1だそうです。これから蒸し暑くなる日本の夏には、まさに今の季節にピッタリです。しっかりとした味わいの中に爽やかさを感じさせるこのワインを是非、試していただければと思います。
美味でカラダに優しいワインを飲みたい!!
販売者のアルコス社長の宮内さんが今に至ったのは、20歳の頃にスペインのギター曲を聴いた瞬間、スペインに興味をもち、その後現地で、食文化、スペイン料理に魅了されたことが、きっかけだったそうです。食文化や料理は素晴らしいが、ワインがどうも苦手で頭痛に襲われることが多かったそうです。ワインによる頭痛と吐き気に悩まされたのは私も同じなのでよくわかります。宮内さんは、自然栽培やオーガニックについて学び、農薬、除草剤、化学肥料無、酸化防止剤SO2無しのものをと、スペインからすべてオーガニックワインの輸入をはじめたそうです。
「アルコールは嗜好品でありますが、できるだけ純粋な原料から出来るオーガニックワインを口にしたいものです」とのこと。ワインのみならず、将来がある子供たちにはぜひ汚染されていない物を食べさせたいと考えているそうです。渋谷にもつスペイン料理&バルの『マドリード』では、宮内さんが厳選した子供のように愛する自然派ワインたちと、そして出来るだけ農薬の少ない食材が使われた伝統的なスペイン料理が楽しめます。
自然が織りなすワインと料理で心身が満たされる優雅な食事を
まさに今から迎える梅雨、そして暑い日本の夏を爽快で奥深いシオンで、夜の一杯、または食卓を十二分に楽しんでいただきたいと思います。食事との相性は、洋食だけでなく、和洋折衷、いろいろな料理に合わせやすいでしょう。マリアージュの定番としては地元の料理に合わせることですが、画像は、まさにガリシア地方の名物料理「エンパナダ」というガリシアのパイ。他には、魚介、特に貝類、キノコを使ったオイリーな料理でも楽しめます。野菜のマリネなどもよいでしょう。和食でも、酢の物や魚料理、また味噌や醤油などにも合わせることができます。
いろいろな組み合わせが楽しめるとは思いますが、私がいつも思う最高の組み合わせには、必ず備わっていたい条件があります。それは、自然の豊かさと造り手の愛が凝縮した素晴らしワイン、そしてピュアな食材から作られた美味しい手製の料理のマリアージュは、なにものにも変えがたい“ベストマリアージュ”であり、“本物の豊かさ”だということです。
是非、「シオン」とともに、最高の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は 2019/06/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
自然派栄養士・ソムリエ
麻乃じゅん
【保有資格】
・管理栄養士
・調理師免許
・製菓衛生士
・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)
・ファスティングマイスター・エキスパート
国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得
退職後、栄養士養成大学で学び
管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得
自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、集団栄養指導、個別栄養相談などの業務に携わる
現代栄養学や西洋医学の現場で経験を積む中
カラダのみならず、「心・人生を豊かにするための食」について探求し
東洋医学や思想の世界についても学びはじめる
その中で、我々は自然の一部であること、真の食との繋がりに気付く
そして、それら現代人が忘れている大切なことを
伝えるべくフリーランスとしての活動をスタートする
また、福島県に生まれ自然の中で育った者として
2011年の原発事故以降、さらにその思いが強くなり
活動の範囲を広めている
現在も、セミナー、自然系・無添加料理教室、カウンセリング等を通じ
現代社会における“食”との向き合い方を提案しながら、
手作りや料理体験のすばらしさを数多くの場で伝えている。