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季節は春から初夏へ向かいはじめました。これからのシーズンに美しい花を咲かせるものといえば薔薇!今回は、広島兼福山市に本店を構える菓匠福富の「薔薇ラムネ」をご紹介します。
キュートな薔薇の花をモチーフにした可愛らしい形。落雁(らくがん)に見えますが、和三盆を使ったラムネ風味にしたお菓子なんです。
口に含むと和三盆の優しい甘み、シュワシュワと溶ける普通のラムネと違い、しっとりホロリ……と崩れていきます。ほのかに広がる酸味と薔薇の優雅な香り……。和菓子の落雁と駄菓子のラムネを融合した不思議な食感と味がするんです。これは緑茶と合わせていただきたいかも!昨今の和菓子革命は進んでいるのだな、と思わされる商品と出会った気がします。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、広島県福山市は、「ばらのまち」です。福山市には、1945(昭和20)年8月の大空襲によって市街地の約8割が焼失したという悲しい歴史があります。戦後の混迷する中、「人々の心に和らぎを取り戻そう」と、公園に1,000本の薔薇が植えられました。それらは住民の熱心な世話により真っ赤な花を咲かせ、市民の心に癒しを届けたそうです。そこから「ばらのまち福山」の歴史が始まりました。そのため、市花は薔薇であり、市民に愛される花となりました。福山市ばらのまち条例では、2015年に5月21日を「ばらの日」としています。
福山市では、さまざまな品種の薔薇が栽培されているのですが、その中のひとつに、クレオパトラも愛したと言われる「ダマスクローズ」という品種があります。実はこのラムネ、神石高原町で栽培された「ダマスクローズ」のエキス入りなんです。優雅な香りで人気の品種ですから、なんだか美容効果もありそうな気がして、女性には嬉しいですね。
8個入り(紙袋)、16個入り(箱)の2種類あり、日持ちも3ヵ月と長め。広島のお土産としてはもちろんのこと、ちょっとしたプチギフトにもおすすめです。紅白の薔薇モチーフなので、引き出物やお祝いに利用するのも素敵です。
※掲載情報は 2019/04/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ご当地グルメ研究家/リサーチャー/日本外食リサーチ&PR協会
椿
日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。