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食べて守る伝統野菜。限られた加賀の地域で栽培されてきた「加賀のまる芋」
2019年2月8日にウェスティンホテル東京で行われた「いしかわ百万石マルシェ 2019冬」に参加しました。「いしかわ食の親善大使」として、普段から石川県の食材を広める活動も行っていますが、自分が知らない食材だったり、業者の方だったりなどと知り合うきっかけになるので、このような会には時間を見つけて参加をしています。
今回は、出店されている方の食材を利用して、ウェスティンホテル東京の総料理長の沼尻 寿夫さんが考案された料理が出されていました。実際に現地にも出向いたそうで、とても食材の魅力を生かした料理がだされていました。
その中でも印象に残ったのが、『岡元農場』の「加賀のまる芋」です。「加賀丸いも」は、100年あまりに渡って限られた加賀の地域で栽培されてきたそうで、2016年に農林水産省のGI認証をうけた希少な伝統野菜です。
岡元農場は岡元さんご夫妻が一緒になって運営されています。「加賀のまる芋」丸っこい形と、粘りも強いのが魅力。
山芋のようにとろろで楽しむのはもちろん、団子汁やいも揚げ、短冊切りでサラダや酢の物にもピッタリなのだそうです。
まだメニューなどでは使用していませんが、このような伝統的な野菜を作り続けてもらえるように、多くの方に知っていただけるように協力していきたいですね。
※「加賀のまる芋」は「加賀丸いも」の岡元農場オリジナルブランド名です。
※掲載情報は 2019/04/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
レストラン モナリザ オーナーシェフ
河野透
1957年、宮崎県出身。調理師専門学校を卒業後、「精養軒」などで経験を積み25歳で渡仏し約8年間に渡ってキャリアを重ねる。帰国後は恵比寿「タイユヴァン・ロビュション」の総料理長を3年間に渡って勤め、1997年には恵比寿に「レストラン モナリザ」をオープン。オーナーシェフとして腕を振るう一方、書籍や講演会など幅広い活動を行っている。また、出身である宮崎県の食材も積極的に使用し、食材普及の活動にも積極的に取り組んでいる。