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今治城下で200年愛され続けているお茶菓子
私はお茶菓子を選ぶとき、美味しくていくつも食べたくなるものはついついリピートして購入したり人にプレゼントしています。
今回ご紹介する一笑堂さんの鶏卵饅頭と焼鶏卵饅頭は素朴な美味しさと、直径2センチという可愛らしいサイズなので3個、4個と食べても罪悪感が少ないという嬉しさがあり、何度も買いたくなるお菓子です。
約400年前、今治城の城下町で評判の饅頭屋さんの茶饅頭がお城でのお茶菓子として愛されていました。そのお饅頭を一笑堂の初代が改良の末、水を入れずに卵で練るという製法にしてからその後代々改良を加え、今もなお愛されているお饅頭だそうです。
先述の通り2センチという小ささのお饅頭の中には国産小豆で作られたこしあんが包んであります。小さい分、一つ一つ包むのは大変だろうなと職人さんの苦労を思うのですが一個まるごとパクッと口に入ってしまうので、つい手が伸びてしまうのです。
また、卵練りの生地は扱いが難しく手で包むのは技術がいるとの事。手仕事に感謝して大切に食べないといけませんね。
この鶏卵饅頭を平たく蒸し表面を巴型で焼いた焼鶏卵饅頭もあります。(左が焼鶏卵饅頭)
今回は食べ比べをするべく、二種類楽しめる詰め合わせを購入しました。
普通の鶏卵饅頭はふわっとした皮とあっさりとしたこしあんが口の中ですっと消える上品な味わい。焼鶏卵饅頭の方は同じ材料なのですが焼きが入っている事で卵の甘みと風味が一層引き立っています。
こうして食べ比べてみるとわざわざ同じ材料で二種類作っている意味があるんだなとわかり更に楽しめます。
また、驚くことにこちらのお饅頭はとてもお手軽価格なのです。包装方法により少し差があったりはするのですが、だいたい一つ21円くらい。焼き鶏卵饅頭も一つ30円ほどです。
鶏卵饅頭140個入りという商品もありますがこちらもこんなに入って3千円以下です。
食べきれない時や乾燥してしまった時は蒸し直したり電子レンジで温めると出来立てに近い風味が楽しめるそうです。また冷凍保存も可能。素揚げしたりトースターで焼いたりする楽しみ方も記載されています。
たくさん購入しても色々な食べ方ができるのは嬉しいですね。
可愛いサイズなのでご家族みなさんで楽しめる鶏卵饅頭と焼き鶏卵饅頭。口さみしい時にも、小腹が減った時にもちょうどいい量を頂けるのは意外に便利で嬉しいポイントです。
お試しいただく際はぜひ二種類の食べ比べをオススメします。
※掲載情報は 2019/04/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードコーディネーター/タイ料理研究家/漢方スタイリスト
両角舞
料理人として10年間修行後、料理研究家兼フードコーディネーターに転身。「めざましテレビ」のコーディネーターを5年間務めた他、銀座で料理教室を主催。タイのハジャイ、バンコクでのレストラン立ち上げに関わり、メニュー考案、調理に携わる。現地での生活経験を活かし現在はタイ料理研究家としても活躍中。Web、雑誌、広告、書籍などの料理制作やレシピ開発、スタイリングを多数手がける。
著書に『塩ヨーグルト完全使いこなしレシピ80』(世界文化社)、『バズ飯』(ブティック社)がある。