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まあるく連なった愛らしい形!やさしい甘みに癒される和菓子
こちら、お茶席でいただいて以来、その華やかな色合いと愛らしいフォルムに魅了されたお干菓子。名古屋の熱田神宮の門前に店を構える老舗『きよめ餅総本家』の「藤団子(とうだんご)」です。
店名にもなっている羽二重のお餅「きよめ餅」とあわせ、お店を代表する和菓子で、知る人ぞ知る銘菓。
「藤団子」という名もまた印象的。その名の通り、藤の花房の連なりに見立てたもので、紫、白、桃、黄、緑の五色の環を麻ひもで結わえてあります。そっと麻ひもを持ち上げてみると、ちょうど風に揺れる藤の花房のふんわりとした豊かな連なりのよう。
やわらかなパステルの彩りも美しく、いつまでも眺めていたいような、なんとも言えない素朴な愛らしさがあります。
いわゆる砂糖菓子なのですが、食感もちょっとおもしろくて、ポリッとした歯応えの先には、松露のようなどこかしっとりとした食感もあり、噛むほどにふんわりと広がる甘み、香りがまた美味しい。砂糖と寒梅粉などを練り合わせて作られていて、固すぎないのもとても食べやすいお干菓子です。
もうひとつこの干菓子のお気に入りポイントは、菓子器に並べた景色が愛らしいこと!
麻ひもを外しまあるい輪っかを並べると、それだけでなんだか可愛い!器の色にもよく馴染んで、黒、白、朱、いろいろな菓子器にも映える絶妙な色合いですよ。
春のお茶席に、お家のおもてなしやティータイムに、ぜひ味わってっていただきたい逸品です!
※掲載情報は 2019/04/01 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フリーアナウンサー、ごはんソムリエ
天谷ゆか
福井県生まれ。福井放送(株)元アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ナレーターとして活動中。
着物の楽しさと、オーガニックコットンの心地よさや大切さを伝えるため、オーガニックコットンの木綿着物ブランド「るるん」立ち上げ、デザイン、プロデュースを手掛ける。
「食」への関心も高く、NPO法人 青果物健康推進協会所属の「ベジフルティーチャー」として、食生活の向上や食育、農業支援の活動にも積極的に参加。さらに、「ごはんソムリエ」の資格を取得。ごはんを中心とした和食の良さを伝えている。
趣味は、茶道、書道(四段)、ごはんの食べくらべ、日本酒、断捨離。