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創業昭和10年。様々な料理店を支える乾物問屋
各地に伺うと、その土地ならではの空気があって、それぞれの楽しさに包まれます。特に京都は僕にとっては別格。改札を出て京都タワーを目の当たりにした瞬間、神社仏閣のイメージも頭の中で沸き起こって、歴史の重みを感じます。しかも昨今は外国人の観光客もとても多く、エキゾチックな雰囲気も。なので京都のお土産といえば、もう数えきれないという言葉がぴったり。その中で今回ご紹介させていただくのが島本海苔乾物の「にしきごま」です。島本海苔乾物は「京の台所」といわれる錦市場にある乾物問屋さん。創業が昭和10年なので京都では新しいほうですが、それでも80余年の歴史を誇ります。長年、有名な料理店、寿司店などを支えてきた問屋さんで、信頼も厚いですね。
おにぎりが定番だけれど、サラダにかけるのもオススメ
様々な自社商品もあるのですが、看板商品は「にしきごま」です。6種類の色とりどりのごまが合わさったタイプで、彩りの豊かさもあり、料理に気軽に華やかさを加えることができます。これ、凄いのは人工的な着色料とかではなく、かぼちゃ、にんじん、ほうれん草、とまとパウダー、青のり粉、梅肉の6種類のパウダーで着色されているので、自然由来の成分ゆえの美味しさがあります。種類ごとに美味しさが違うわけです。それが一堂に介しているという。それぞれの味をお互いが惹きたて合って、とてもバランスよく手をつないだ感じ。いやぁ、いいですねぇ。はんなりとした感じではなく、京都の「雅(みやび)」を感じるごま。おにぎりにまぶすのが定番ですが、僕としてはドレッシングがわりにサラダにかけるのが超オススメ!特に葉物が合いますね。サッと洗った生の白菜にかけると美味しいという噂も。味も彩りも楽しめるので、とても重宝します!
※掲載情報は 2019/03/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。