記事詳細
紹介している商品
おからパウダーは“ブーム”だけでは終らない優れた素材!
以前、ご紹介させていただいたお豆腐(https://ippin.gnavi.co.jp/article-14294/)を生産しているのが、宮城県丸森町にある福祉施設「はらから福祉会」。ここでは宮城県で栽培している貴重な品種「ミヤギシロメ」という特別な大豆を使った豆腐を生産し、昨年の全国豆腐品評会では、ついに日本一である金賞を獲得しています。
良質な材料で丁寧な仕事で作られる美味しいお豆腐。お豆腐を作る過程で、豆乳を絞るときにできる「おから」にも、もちろんその美味しさが詰まっています。おからには絹ごし豆腐以上のタンパク質が含まれ、もちろん他の食品にはないほど食物繊維が豊富です。そんな栄養たっぷりで美味しい「おから」を使ったお菓子も作られています。
今回ご紹介するのは、はらから福祉会さんの新しいおからスイーツブランド『はらからおから』です。この「はらからおから」の開発にあたっては、おから料理研究家としてご縁をいただき、レシピ作成からパッケージデザインまで、お手伝いをさせていただきました。
出来上がったのは、おからの特長を生かしたからだに優しいお菓子。どなたにも安心して食べていただけるおからスイーツが完成しました。
日本でもおなじみのホロホロとした崩れるような優しい食感のクッキー「ブール・ド・ネージュ」は、たっぷりのバターとアーモンド粉を使った独特の食感が特徴。
『はらからおから』では、生のおからを乾燥・粉砕させて作る「おからパウダー」を使い、その食感にサクサク感をプラス。おからの優しい甘味を生かしてお砂糖は控えめに仕上げています。
開発過程では、イメージ通りのホロホロとした食感を出すため何度も試行錯誤し、新スイーツの「おからのほろほろクッキー」が完成しました。
また、同じくおからを使ったスイーツとして、「小さいかりんとう」「おからスティック」「おからの実」など、食感や味わいに変化をつけた商品が完成しました。
歯ごたえがしっかりした噛みごたえのある「スティック」は素朴な味で、ちょっと小腹が空いた時、食事の時間を逃してしまった時の補助食としてもいいかと思います。香ばしくサクッとした食感の「おからの実」、小さい見た目とカリッとした硬めの歯ごたえのギャップが楽しい「小さいかりんとう」など、それぞれに色々なフレーバーがあります。
この他、パルメジャーノチーズをベースに、コショウやクミン、ローズマリーなどを配合して、ワインのお供にぴったりの甘くない「おからのチーズクッキー」も新発売となりました。
このように『はらからおから』シリーズは、おからを使ってバリエーション豊かなものとして、食感や風味を楽しめるよう作られています。
可愛い木のイラストが印象的な、オリジナルのギフト用のピローケースに、ちょっとした贈り物、お返しなどに、お気に入りのお菓子を2つ組み合わせて贈ることもできます。気持ちを伝える気軽なギフトに、身体に優しいこの『はらからおから』を選んでみてはいかがでしょうか?
パッケージのデザインはイラストレーターの国分チエミさんによるもの。木の中には可愛いモチーフがたくさん散りばめられていて、その中には、おからの原料となる大豆の「さや」、はらから本部のある宮城県柴田町の一目千本桜の「桜」、お菓子を製造している工場のある宮城県丸森町内に点在する猫の石碑(猫神)の「猫」などが隠れています。
優しい味わいのおからスイーツにまさにぴったりの素敵なパッケージも、私のお気に入りです。おからスイーツは、おからの持つ自然の甘味が噛むほどに味わえるので、ゆっくりと食べておからの美味しさをぜひ、楽しんでみてください。
なお、『はらからおから』オリジナルのおからパウダーも取り扱っています。写真のピンク色のものは微粒タイプ。この他黄色いパッケージの粒子がやや「粗め」のものもあります。料理によって二つを使い分けるのですが、こちらももちろん宮城県産の良質な大豆「ミヤギシロメ」100%で作られた豆腐から作られている特別なパウダー。テレビでおからダイエットや、体に良いという情報が流れたことで、現在とても人気で、店頭で販売するとすぐに売り切れになってしまうそうです。
おからを使ったおからスイーツ『はらからおから』の新しくなったスイーツ。少し前は、あまり注目もされなかったおからですが、おからの栄養価や女性に優しい働きを受けつつ、美味しく、からだに優しく、気持ちも優しくなれる「はらからおから」シリーズ。是非お取り寄せして、プレゼントだけでなく、ご自身で召し上がっていただきたいお菓子です。また、このお菓子を買うことが、はらから福祉会で働いている障害者の方達の賃金アップに繋がりますので、その意味からもぜひ応援していきたいお菓子ではないかと思います。
※掲載情報は 2019/03/06 時点のものとなります。
- 7
キュレーター情報
おから料理研究家
高橋典子
料理研究家・おから料理研究家/NONNON cooking salon主宰/NIPPONおからプロジェクト代表
慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、金融機関で約6年間の勤務。ロンドンとニューヨークでの約3年間の在住中、新しい食材や各国料理に出会い食文化の違い、食の安全の大切さ、日本の食材の素晴らしさを感じたことが「食」の仕事へ進むきっかけとなる。
帰国後、集英社・料理月刊誌「TANTO」のホームシェフとして選出され、レシピ提供など誌面で活躍。豆富にとうさんのおからと出会い、おからをライフワークにすることと決める。
2002年から自宅で料理教室「NONNON cooking salon」を開始。
2010年5月、初の著書「おから、豆腐、豆乳、野菜のお菓子」(文化出版局刊、第3刷)を出版。
2015年の「これがおから?なDailyレシピ」(文化出版局刊)出版をきっかけに、「NONNONおから普及プロジェクト」(2017年「NIPPONおからプロジェクト」に名称変更)を立ち上げ、おからの新しいイメージを作り、日常の食卓で多くの人におからを活用してもらえるような普及活動を幅広く行っている。