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パッケージ、味、世界観。全て揃ったミラノのお菓子
イタリア・ミラノと言えば、世界を代表するファッションの街。メンズファッションを専門とする私にとっても、訪れる度に心地よい刺激を受ける特別な場所です。
そんなミラノへの出張の際に、手土産を選ぶとしたら……迷わずに足を運ぶのが、1824年創業の老舗カフェの『マルケージ』。ファッション関係者にとっては、もはや定番ともいえるスイーツ店です。
私が手土産を選ぶ際にポイントとしているのは、単に「美味しい」ということだけではなく、ファッション同様にぱっと目に飛び込んできた時の第一印象、ジャケット（パッケージ）の雰囲気が重要で、いわゆる“ジャケ買い”することが多いのです。
特に、イタリアは歴史ある店舗も多く、地元の人々に愛されてきた名店が誇りを持っているのが、大切な商品を包むパッケージ、もしかしたら店にとっては商品以上にシグネチャー的な存在かもしれませんが、さり気なく包装紙にかけられたリボンやボックスの材質でその品格が分かります。
『マルケージ』は古き良きイタリアの伝統を受け継ぎながら、歴史あるお菓子を作り続けながらも、現代にも通用する高いデザイン性で、多くの人の心を掴んでいます。
洗練されたパッケージは細部まで美しさと気品に溢れ、ギフトボックスを開ける瞬間まで心躍ります。
私が気に入っているのは、フルーツの果汁を凝縮してゼリーで固めた「ジェラティーヌ」。真っ白なグラニュー糖を纏い、まるで宝石のように美しいお菓子です。
もともと、フルーツを使ったゼリーのようなお菓子が大好きなのですが、こちらの『マルケージ』の「ジェラティーヌ」は、特に香りが豊かで、口の中に入れたときの果実感が素晴らしいです。
この他にも、ジャンドゥヤ、チョコレート菓子、キャンディなどを詰め合わせた可愛らしいペールトーンのボックスは、お土産として購入するのにちょうど良い大きさ。大人の女性にぴったりの質の高いスイーツが揃っています。
店内もクラッシックでとても雰囲気が素敵です。ぜひ、ミラノに行かれた際は立ち寄ってみてください。
※掲載情報は 2019/02/17 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ファッション評論家
黒部和夫
最大手アパレルでメンズ商品開発室長、プレス責任者を歴任。
日本流行色協会、日本アパレル・ファッション産業協会、日本メンズファッション協会、繊維ファッション産学協議会、ファッション業界4団体の委員を歴任。
服飾に関する豊富な知識と幅広い交友関係を持ち、外見力向上、ファッション教育のスペシャリスト。
プルミエールヴィジョン 「明日のメンズファッションを語る世界の4人」に選出、パリにて世界のファッションジャーナリスト300人に講演。
NY在住の妹、パリ在住の従妹、各国の友人など国際ネットワークによる情報の速さにも定評がある。
欧米のファッション業界関係者から名付けられたニックネーム「カルロ」は国内外のファッション、ＰＲ、雑誌業界関係者に広く知られ、社名の由来となった。
(財)日本流行色協会メンズカラー選定委員。(財)ファッション産業人材育成機構 ＩＦＩビジネススクール特別講師。青山学院大学など各総合大学で講演多数。学校法人杉野学園ドレスメーカー学院特別講師卒業制作審査委員会委員長。
日経電子版「メンズファッション」にて連載中⇒http://style.nikkei.com/fashion/
