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静岡県藤枝市に95年続くマルムラ製茶が新たなブランドショップ「NAKAMURA TEA LIFE STORE」として、台東区蔵前にオープンしたのは今年の1月24日。2年間のネットショップ販売を経て、ついに念願の店舗開店が実現しました！ 若年層の日本茶離れが進む中、この良い商品をどうやったら日常に置いてもらえるのか。このお店はニューブランドNAKAMURAを中心に「お茶をスタイルとして楽しむ」という考え方を伝える、まさに若い作り手たちの故郷への思いと商品への愛を感じる、日本茶発信地なのです。
老舗お茶屋とウェブデザイナーがタッグを組んだ！
NAKAMURAは、静岡県で代々製茶業/販売卸しをしてきたマルムラ製茶の末っ子、中村倫男さんと、中村さんの幼馴染であったデザイナーの西形圭吾さんが展開させたニューブランド。静岡県内に星の数ほど製茶業者がいる中で、マルムラ製茶は決して規模は大きくないが丁寧なお茶作りを長年行ってきた農家。その中でも若い代へと引き継ぐ中、無農薬のお茶作りに挑戦した中村兄弟と、それを受けてコンセプト・デザインを担当した西形さんとがこのブランドを立ち上げました。幼少期から当たり前のように日本茶と共に育ってきた二人。中村さんは伝統の畑作りと製法で丹念なお茶作りを行う家で育ち、また西形さんも子供の頃から生産も消費も日本一の地、静岡で日本茶に親しんできました。しかし、ふと東京で暮らすうち同世代は急須すら自宅に持っていない、日本茶に興味もこだわりもないことに気づき、自分たちの年代でも日本茶を日常の中でスタイリッシュに楽しんでもらえる形を考えるようになりました。
畑ごとに選別された茶葉は全てオーガニック
NAKAMURAはとても美しいデザインが目を引きますが、ただそれだけが優秀なのではありません。扱う煎茶は4種類。完全無農薬の3つの畑から摘まれるお茶は混ぜる事なくそれぞれの畑ごとに製茶されます。畑番号（No.1～3）はグレードでもあり、No.1が最も良い条件で作られた茶葉です。またさらにNo.1は2種類に分けられ、一部はかぶせ茶として栽培されています。かぶせ茶とは収穫2週間前から黒いシートで畑を覆い、直射日光を当てさせないようにする方法。こうすることで苦み渋み成分であるカテキンが抑えられ旨み成分のテアニンは増えるので、すっきりと上品な味わいのお茶になります。しかしかぶせ茶は虫の発生も多く、実現するまでにはなかなかの苦労があったとのこと。昨年2014年の収穫分でやっと成功した製法ということで大変稀少なお茶です。最もスタンダードに飲むならNo.2。また、玄米茶、抹茶入り玄米（国産米使用）、粉末緑茶、さらにほうじ茶というラインナップ。茶筒入りと袋入りが用意されています。
大きな藍染の暖簾のお店、台東区の蔵前小学校のすぐ近くにあります。小さな店舗ですが実際に商品を手に取ること、また試飲も可能です。作り手の思いがきちんとこのお店へ届き、またここからその思いがお客様へ届いていくというハブ的な役割を果たしており、ワクワクさせてくれるような空気感があります。お茶の淹れ方から日々の飲み方なども教えてもらえる上、今後はこの場で実際に作り手と共に語らう機会やお茶の焙煎なども行えるような空間にしていきたいということです。変えないものと変えるもの、その美しい調和を感じるNAKAMURAのお茶。皆さんもご友人へのお土産にいかがでしょうか。
※掲載情報は 2015/02/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライター、ブロガー、島根県親善大使
西村愛
10年以上続けているブログは食と旅がメイン。
ここ数年は故郷である島根県を東京目線で取り上げ地域をわかりやすい表現で紹介する。
食では企業デジタルマーケティング他、メニュー試作、飲食コンサルティング、飲食店レポート等行う。
旅では旅行会社パッケージツアー監修及びモデルルート企画提案、航空会社及び各国政府観光局、旅行代理店等のツアーレポートを行う。
地域活動としては首都圏でのイベント開催、ツアー企画、地域飲食店の情報発信サイト作成、またそれらに関するトークショーなども開催する。
・サントリー公認ブロガー
・キュレーションマガジンアンテナ「島根担当」
・食SNS・Retty公認ユーザー
・旅行口コミサイト フォートラベル おすすめブロガー
・遣島使（島根県ふるさと親善大使）
・出雲観光大使
