記事詳細
メキシコ滞在の3日目の午後は、貸切バスで巡るサウザ・アガベ畑と蒸留所ツアーへ出発。サウザの創始者ドン・セノビオ・サウザは「テキーラの父」と呼ばれる人物。メキシコの地酒にテキーラと記しアメリカの品評会へ出店、サウザ家はテキーラが世界中に知られるきっかけを作った名門一家です。さらに、テキーラ業界の企業で唯一Great Place to Work(R)の「働きがいがある会社」で2018年にメキシコ国内で2位に選ばれています。
ボトルや蒸留所などいたるところにデザインされているシンボルの雄鶏(The Gallo)は、現在のテキーラを築いたサウザ3代の勇気・情熱・忍耐を表しています。
早速、専用バスに乗り込みアガベ畑へ向かいます。
アガベ畑に到着すると、アガベの栽培方法に関する説明を聞き、ヒマドールによる収穫のデモンストレーションを見学しました。
こちらは、コゴージョと呼ばれる繊維がいっぱいのアガベの芯の部分です。メタノールや苦味の元となるので現場で取り除かれます。
アガベにも花が咲くのをご存知でしょうか。キオーテと呼ばれ、アガベの栄養を吸い取ってしまうため普段は切り取られてしまいなかなか見ることができませんが、こちらの畑ではテキーラの原材料となるアガベアスルとは別の種類のアガベですが、観賞用として残されていました。
畑から戻ると今度は蒸留所の中へ。蒸留所内は撮影が禁止でしたが非常に清潔感のある環境で働く人もとても親切なのが印象的でした。
中庭には壁画が描かれていて、テキーラを飲んで浮かれる人々、徐々に悲しみや狂気へと変わっていく様子が描かれています。つまり、お酒はほどほどにという事です!
よく見るとこちらにもトレードマークの雄鶏が描かれています。
ツアーの後はもともと創始者の自宅だった中庭へ移動して、マルガリータを頂きました。その夜に結婚式があるそうで、とても華やかな装飾で彩られていました。
休憩の後はテイスティングルームへ移動して5つのテキーラを飲み比べ。日本未入荷のテキーラもテイスティングさせて頂きました。一般的にテキーラは、アガベの茎形部「ピニャ」をオーブンで加熱してからピニャジュースを取り出し、発酵して蒸留します。サウザの場合は、最初に「ピニャ」を加熱せずに、生のアガベからジュースを取り出してから加熱するという工程で作られます。これによってよりフレッシュなテキーラを作ることができます。
こちらの「スリージェネレーション」は、歴代の3人の代表の写真がプリントされています。サウザの歴史が凝縮されたテキーラもテイスティングすることができました。
一般のツアーでは蒸留所内でダンスや音楽のショーを楽しむ事もできます。お土産ショップも充実しているのでテキーラ村を訪れたら必ず行って後悔しない場所です。是非訪れてみてください!
次回は世界売り上げNo.1を誇るテキーラブランド「クエルボ」をご紹介します!
※掲載情報は 2019/01/15 時点のものとなります。
- 4
キュレーター情報
メキシコ合衆国大使館
北・中央アメリカに位置するメキシコは、西は太平洋、東はメキシコ湾とカリブ海に面していて、国土の3分の1は平均高度約1700mのメキシコ高原が占めています。古代にはマヤやアステカ文明で栄え、16世紀にはスペインによって支配されます。1810年まで続いた300年ものスペインによる長い統治にもかかわらず、7000年という歴史を持つメキシコ料理はその影響を最小限にとどめ、トウモロコシ、マメ、唐辛子をベース にした伝統料理をベースにした独自の食文化を守り続けてきました。その結果、2010年にメキシコ料理はユネスコ世 界無形文化遺産として登録されました。日本人に馴染みの深い「タコス」以外にも、さまざまな絶品料理がありますので本場メキシコ料理の魅力を発信していきます。