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創業は1804年。まさに歴史ある醤油などの醸造会社
日頃から当たり前のように使用している調味料に「醤油」があります。多くのご家庭には常備されていて、日々、食卓に登場したりします。でも、最近は本当に種類が増えました。回転ずしに行けば数種類がテーブル上に置いてあり、自分好みのタイプをセレクトできたり。僕の知り合いは「My醤油」を持ち歩くほどこだわっちゃってたりして、ちょっとびっくりです。そんなでも無いですが、実は僕も醤油にはこだわりがあります。それはシンプルであること。ダシ醤油はまた別なのですが、一般的な醤油は昆布とかアミノ酸とかサッカリンとか入るタイプがあり、特に九州では重宝されていますが、個人的にはシンプル派。それを追求していって出会ったのが「サンジルシ醸造株式会社」です。東海道の42番目の宿場町、木曽三川の水上交通の要衝として発展した港町の桑名で、桑名藩から命を受けて「みそ・たまり醸造業」をはじめたのが文化元年(1804年)。戦後の苦難を乗り越え、工場の移転拡大などを経て現在に至るという歴史ある企業です。ちなみに社名は、木曽三川から来ているとか。
グルテンフリーしょうゆは、シンプルイズベスト的な味わい
そして出会った商品が「グルテンフリーしょうゆ」。醤油を製造する際に小麦とか大麦を使用すると、良い麹が結構簡単に出来るそうですが、敢えて使用せず、遺伝子組み換えでない脱脂加工大豆と食塩、アルコールのみで製造しています。調味料、甘味料、保存料無添加。たまり醤油なので、通常の醤油よりも濃厚な口当たりです。そのためか、僕としては濃いめの刺身が特に合うと感じています。脂ののったマグロ(大トロ)なども良いですが、マイベストは鶏刺し!お互いの濃厚さがぴったり合います。それでいて、やはりシンプルな味わいなので、後味がとても爽やかなのも嬉しいです。
※掲載情報は 2019/01/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。