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フリーマーケットで一目惚れした逸品
みなさんはフリーマーケットには行ったことがあるでしょうか? 私は個人的に食器好きということもありますが、フードコーディネーターという仕事柄、掘り出し物の食器を求めて、都内で大規模なフリーマーケットが開催されるたびによく出かけます。
今回は私がフリーマーケットで一目見て、そのシンプルでモダンなデザインに一目惚れしてしまった逸品をご紹介します。
現代のテーブルウェアに革新をもたらしたシンプルなデザイン
今回ご紹介するのは『ラッセル・ライト』の『アメリカン・モダン』シリーズのディナープレートです。ラッセル・ライトは1940年代、1950年代に活躍したアメリカを代表する工業デザイナー。彼が登場する以前のテーブルウェアといえば、ヨーロッパ流の装飾がほどこされた伝統的なデザインが主流で、非常に高価なものばかりでした。そんな中で彼がデザインする食器は装飾性が排除された機能的でシンプルなもので、しかも安価ということもあり、当時のアメリカにおける食器の価値観を革新するものだったといわれています。彼のデザインは今見てもなお古くささを感じることがなく、現在流通している食器のデザインにも多くの影響を与えていることがわかります。
誰もが待ち望んだ復刻
『ラッセル・ライト』のテーブルウェアはフリーマーケットやアンティークショップでもあまり見かけることがなく、入手は困難でした。しかし、『ラッセル・ライト』のテーブルウェアが欲しい! と思った方には朗報です。
アメリカの陶器メーカーであるバウアーポタリー社によって復刻され、新品を購入することができるようになりました。ハーマンミラーストアで取り扱いがありますので、私と同じように一目惚れしてしまった方はぜひ手に入れてみてください。
※掲載情報は 2015/02/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ダイニングプランナー
梅津貴宏
1981年長崎県生まれ。一橋大学商学部を卒業後、IT系企業でコンサルタントとして勤務するも、30歳を目前として幼少のころの料理人になる夢を忘れられずに料理研究家を志す。祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業し、フードコーディネーターの資格を取得して独立。
企業向けのレシピ開発から料理写真撮影のフードスタイリング、グルメ記事の執筆、食品メーカーのPRイベントの企画・運営など幅広く活動。
料理が苦手な人でも簡単に作れるおしゃれな料理のレシピ開発やおしゃれな食器選びなど、普段の食卓が華やかで楽しくワンランクアップするための提案を行うダイニングプランナーとして活動している。