老若男女に好まれることから手土産として王道とも言えるプリン。みんなにウケがいい一方でやはりベーシックなことから、もらいなれている方にはあまり印象に残らない可能性も否めません。そこで、セレクトしたいのが個性的なエッセンスの加わるフレーバープリン。ウケの良さはそのままに、きらりと光るセンスをアピールして印象付けてみるのはいかがでしょう。

原材料に一切の妥協をせず、素材を最も生かす製法を徹底的に研究して一つ一つ丁寧にプリンを手がけている『プリン研究所』ですが、“元バリスタ”という経歴を持つ店主さんが、一番と太鼓判を押す自信作が２種類のコーヒープリンです。何度も試作・試食を重ね、卵と牛乳を使うことを前提としてプリンのためだけのブレンドをして特別なコーヒーを使用しています。とろとろ食感と本格的なコーヒーの香りに思わずうっとりしてしまうはず。

こだわりすぎて限られた数しか製造できないことから、お店に並べるとあっという間に売り切れてしまうため、幻のプリンと称されているのが、埼玉・大宮にある『檸檬堂』の「抹茶プリン」ですう。抹茶は埼玉県産の河越抹茶を使用。そして、カラメルの中にはほっくりと炊き上げられた大納言がそっと身を隠しています。最下部にあるカラメルを絡めるとさらに一段階アップしたおいしさにチェンジ。ご年輩の方にも喜ばれています。

創業慶応三年の老舗『山田屋』の「ほうじ茶プリン」。寒天が使われているのでつるんとした食感で、ひんやりするりと喉を通ります。本当に、本当に、ほのかな甘みだけ。冷たいほうじ茶をそのもののような味わいです。底には、看板のおまんじゅうに使われているあんこが敷かれています。上品かつ繊細なほんのりとした甘みなので、普段甘いものはあまり召し上がらない大人の方へのギフトにもおすすめです。抹茶プリンもあります。

チーズケーキの要素が強く、ハイブリッドスイーツとして楽しめるのが『ティンラ成城』の「成城チーズプリン」。ニューヨークチーズケーキの贅沢な味わいに、クレームブリュレの濃厚さが加わり、驚くほどなめらかな口当たりで後味はすっと引き際が良いプリンです。どこか懐かしいぽってりと厚みのあるガラス容器を使うことで、その口当たりへと仕上がるのだとか。少量でも満足できるので、差し入れにぴったりの一品です。

秋田県の高原比内地鶏とその卵を専門に美味しくて安心、ハイセンスな商品を展開する『TABLE-HILLS KITCHEN』。卵をたっぷり使ったカステラ生地とプリンを合わせて焼くことでケーキのような食感に仕上げた「カステラバニラプリン」は、なめらか・やわらか・とろとろが主流のプリンに逆行するものをと開発されたもの。スプーンを入れたときのもっちりとした抵抗感や、卵の風味が豊かでまるでオムレツのような食べごたえを楽しんで。

つややかな艶やかさに、二層になった色のコントラスト、中央にどっしりと存在感たっぷりの丸栗が君臨する、上品で風格漂う美しいプリンは『銀座千疋屋』の「銀座マロンプリン」。こっくり濃厚なマロン味のプリンに、ほろ苦い大人味カラメルゼリーがよくマッチして、渋皮付きの栗の甘露煮は栗本来の自然な甘みで和の趣きを感じます。二層の風味が実に絶妙なバランスに仕上がったプリンは、お日持ちが長めなのも嬉しいですね。

千葉県流山市にある『Brasserie しんかわ』の「千葉県産素材を使ったプリン」は、その名の通り千葉産の素材を存分に使用しています。どのプリンもベースには、君津市の『マザー牧場』のジャージー牛乳、袖ヶ浦市の『北川鶏園』のプリンセスエッグを使用。『坊ノ内養蜂園』のはちみつや、館山市のパッションフルーツ、『窪田酒造』の本みりん「宝船」を煮詰めたカラメルソースなど、個性的なフレーバーが際立つラインナップもユニークです。

東京・浅草の味噌料理店『縁　みそら屋』 で提供されているのが「味噌プリン」です。使用している味噌は「江戸甘味噌こし」。古くから江戸っ子に愛されてきた、麹をたっぷり使って甘口に仕上げた伝統の味わいです。ざらざらとした食感が独特のプリンは、濃厚な味わいにほんのり味噌のうまみが効いています。料理の締めとして楽しまれているほか、店頭での販売もされています。浅草みやげとしても人気を集めています。

ブランド名：浅草味噌料理専門店【みそら屋】

商品名：・の【江戸あまこしみそ】プリン（お取り寄せ可）