ベルギービールの代名詞ともいえる「シメイビール」

ベルギービールの代名詞ともいえる「シメイビール」

記事詳細


中世ヨーロッパでは、飲料に適した水を確保することが難しかったために修道院でビールをつくり、それを飲料水として活用していました。そして現在でも、昔ながらの製法で修道院ビールが作られています。トラピストビールと呼ばれ、世界でも12ヶ所でしか作られていません。前回、オルヴァルというトラピストビールをご紹介しました。
(記事URL:https://ippin.gnavi.co.jp/article-15380/
今回ご紹介するのは、トラピストビールの中でも最初に市販されたエノー州シメイにある、スクールモン修道院で造られるトラピストビールです。

ベルギービールの代名詞ともいえる「シメイビール」

このビールの特徴は、スクールモン修道院内の天然地下水と天然の農産物を使用して造られるところです。また、熱処理・ろ過を行なわず瓶内の直前に新鮮な酵母を入れる事で、瓶内で二次発酵をさせて自然熟成させます。「味のグラディエーションを楽しめる」自然熟成ビールと言えます。

 

さらに、ビールを造った後に麦のカスなどを牛の肥料として利用しています。そしてその牛から作られるのが「シメイチーズ」です。チーズといえば、ワインを連想されるかもしれませんが、このチーズはシメイビールと相性がぴったりです!

※掲載情報は 2018/12/09 時点のものとなります。

  • 3
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
ベルギービールの代名詞ともいえる「シメイビール」
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

ベルギー・ワロン地域政府AWEX

大使館

ベルギー・ワロン地域政府AWEX

ベルギー南部にひろがるワロン地域は自然豊かな食の宝庫です。広く知られるワッフルやチョコレートの他、さまざまな飲食物をお楽しみいただけます。
ベルギーと言えば「ビール」が一番に思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。世界で6か所しかないトラピストビール醸造所のうちオルヴァル、シメイ、ロッシュフォールの3か所がワロン地域にあります。
名物のベルギー風ミートボールやウサギのビール煮、初夏から初秋の季節限定で味わえるザリガニ料理などは見逃せない当地のグルメです。秋にはジビエに代表されるスローフードが楽しめるのも、ワロン地域の大きな魅力の一つです。
また、南部にあるアルデンヌの深い森に覆われた丘陵地帯には、世界で一番小さな町で、美食の町としても有名なデュルビュイがあります。この地方で作られたハムやサラミ、アルデンヌ・バター、そして産地でしか味わえない生フォアグラなど、地元の食材で作られた料理はまさしく絶品!その他、エルヴェチーズ、リエージュ風サラダなど、都市・地域名が付いた地域密着のグルメ品が数多くあります。
知られざる美食の地ワロン。皆様に「食」にまつわるワロンの逸品をご紹介します。

次へ

前へ