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オーストラリアからスタートし、世界9カ国以上で開催された世界的なアガベスピリッツのプロモーションイベント「AGAVE LOVE」が、アジアでは香港・マカオ・シンガポールに続き日本に上陸しました。11月2日(金)のオープニングパーティーから始まり11月3日(土)と11月4日(日)に元麻布のBLINKを会場に開催されたこのイベントでは、世界的に著名なアガベスピリッツ界の重鎮が日本へやってきました。今回、イベントの翌日11月5日(月)にメキシコ大使館にてセミナーが開催されましたのでその様子をご紹介します。
最初にカルロス・アルマーダ 駐日メキシコ大使より来場者へテキーラとメスカルがいかにメキシコの食文化にとって重要かをお話させて頂きました。
そして、ゲストの1人フリオ・ベルメホさんよりAGAVE LOVEの日本開催のご支援をいただいたことに感謝し、記念ボトルと感謝状を大使に贈呈させていただきました。
続いて、テキーラPRプロデューサで、TEQUILA FESTAの主催やテキーラのタブロイド紙「TEQUILA JOURNAL 2018」の発行を手がける目時裕美さんにご登壇頂きました。今回東京と大阪で5日間にわたる「AGAVE LOVE×TEQUILA FESTA」のイベントは、目時さんが交渉を重ね2年越しで実現しました。
セミナーでは今回来日された、AGAVE LOVE創設者でCRM公式メスカルアンバサダーのフィル・ベイリーさんからどうやってアガベがテキーラやメスカルになるのかを紹介して頂きました。
そもそも、メスカルという名前を初めて聞くという人もいらっしゃるかもしれませんが、メスカルはアガベという植物の茎根(ピニャ)を原料にした蒸留酒です。テキーラも同様にアガベのピニャを使って作られます。何が違うのかといいますと、テキーラは1種類のアガベのみを使用して作られるのに対して、メスカルにはアガベの種類に規定がありません。世界にはアガベが約330種類ほどあると言われていますが、どの種類を使ってもいいのがメスカルです。
メキシコ大使館内では、サボテンやアガベが植えられた花壇があり、実際にアガベを見ることができました。大きくなると、3メートルほどにもなるアガベは、通常高く伸びて花を咲かせますが、メスカルやテキーラにするアガベは花が咲く前に収穫します。
続いて登場したのが、米国公式テキーラアンバサダーのフリオ・ベルメホさん。世界中で愛されるトミーズマルガリータの生みの親としても知られていて、全米のトップ5バーテンダーにも選ばれています。今回は、ステージでアガベシロップとライム、そしてテキーラを使ってオリジナルのトミーズマルガリータの実演を行ってくださいました。
セミナー後のアフターパーティーでは、トミーズマルガリータやメスカルカクテルをはじめ、日本ではまだ手に入らないテキーラやメスカルなどを含む50種類以上のブランドのフリーテイスティングを楽しんでいただきました。テキーラ、メスカルともにブランドごとで全く味が違います。アガベの種類や熟成の頻度、樽の種類によって味が変わる奥の深いスピリッツです。今回、セミナーに参加された皆さん興味津々でいろいろなテキーラやメスカルを楽しんでいました。
大使館で開催されたセミナーでは登壇されませんでしたが、世界的に有名なテキーラブランドの「ドン・フリオ」のマスターディスティラーであるエンリケ・デ・コルサさんも「AGAVE LOVE×TEQUILA FESTA」の開催に合わせてアジア初来日され11月3日(土)のイベントにゲストとして参加しました。
ドン・フリオの蒸留所が作るプレミアムテキーラ「1942」は、アメリカのアーティストをはじめ世界中のセレブリティーに愛されています。現在は、なかなか手に入らない逸品です。一度バーボンを造った樽を使い、長期熟成するテキーラは非常にまろやかで、上品な味わい。
11月2日はメキシコにおける祝日の1つ「死者の日」でした。この日は、故人の魂がよみがえる日とされていて、アルタールと呼ばれる祭壇にさまざまなお供えをします。料理やフルーツの他にメスカルやテキーラを供える習慣があるところも、いかにメキシコ人とメスカルやテキーラが密接か分かって頂けると思います。
テキーラとメスカルの魅力を知ればもっとお酒が楽しくなること間違いありません!
ショットではなく、カクテルでもしくはゆっくりと味わって楽しんでみてくださいね。
※掲載情報は 2018/11/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
メキシコ合衆国大使館
北・中央アメリカに位置するメキシコは、西は太平洋、東はメキシコ湾とカリブ海に面していて、国土の3分の1は平均高度約1700mのメキシコ高原が占めています。古代にはマヤやアステカ文明で栄え、16世紀にはスペインによって支配されます。1810年まで続いた300年ものスペインによる長い統治にもかかわらず、7000年という歴史を持つメキシコ料理はその影響を最小限にとどめ、トウモロコシ、マメ、唐辛子をベース にした伝統料理をベースにした独自の食文化を守り続けてきました。その結果、2010年にメキシコ料理はユネスコ世 界無形文化遺産として登録されました。日本人に馴染みの深い「タコス」以外にも、さまざまな絶品料理がありますので本場メキシコ料理の魅力を発信していきます。