記事詳細
紹介している商品
創業明治34年の、ふりかけで有名な田中食品が考案
カレー人気はとどまるところを知りません。次々に様々なカレーが紹介され、イベントも盛りだくさんです。店舗レベルからご当地まで多種多様な見せ方もあり、ワクワクします。僕としては特にご当地カレーが大好き。文化として根付いているのには理由があるわけです。例えば広島県の呉市。こちらは明治22年に海軍呉鎮守府が開庁したことから、海軍と造船の街として発展しました。その海軍では航海に出ると曜日感覚がなくなるため、毎週金曜日はカレーの日にしたそう。それを再現したのが呉の「海軍カレー」なのです。とはいえ、今回紹介させていただくのは、さらにそれを進化させた「呉カレー風味ふりかけ」。販売者は創業明治34年、広島市に本社のある田中食品株式会社。特にふりかけで有名な会社です。
カレー風味に広島産ちりめんも配合し、さらに広島色が豊かに
というのも、そもそも創業者が軍人や海軍の方々から「持ち運びが良く日持ちする保存食を作って欲しい」と依頼されたのが最初。少しでも栄養価の高い食べ物を食べさせてあげたいという気持ちで、「旅行の友」というふりかけを考案し、大ブレイクしました。「呉カレー風味ふりかけ」は、いわば呉の海軍カレー＆田中のふりかけの進化版。呉のカレーをイメージしたという一品は、かなり大人な味わいでしっかりとしたスパイシーさが一番の特徴です。そこに、おきあみ、えびのほか、広島産のちりめんも加えて、より広島らしさを演出しています。炊き立ての熱々ごはんにかけるのが王道ですが、他にもおにぎりやパスタなどにもぴったり。田中食品によるとバターを塗ったパンにも合うんだとか。ちょっと変わったふりかけで、食卓を楽しく演出するのも良さそうです。
※掲載情報は 2018/11/15 時点のものとなります。
- 5
キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は８０００軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「ＪＡＬ（Ｗｅｂ）」などに連載中。また近年は料理研究家としてＴＶラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』（幹書房）、『おうちラーメンかんたんレシピ３０』『おうち丼ぶりかんたんレシピ３０』『全国ご当地やきとり紀行』など２５冊。
