ちょっとした気分転換や、何となく口寂しいとき、小腹が空いたとき、ダイエット中など、軽くつまめるプチスイーツが活躍するシーンは少なくありません。差し入れにも喜ばれる上品系から、引き出しの中に常備しておきたいカジュアル系まで、和洋菓子を問わず集めてみました。

徳島県徳島市にある『菓游　茜庵』では、地元四国の素材をふんだんに使った一口菓子が充実しています。寒天を使ったゼリーのように透き通る「ゆうたま」、濃茶や鳴門金時などの一口羊羹に和三盆をまぶした「和三玉」、ほろっとした口どけの焼き菓子「丸わさん」。それぞれ単品でも購入可能ですが、３種類を詰め合わせたアソートなら、職場への差し入れにもぴったり。一粒ずつ個包装されているので、食べたい時に食べたい量だけ楽しめます。いずれもコロンとしたまん丸な形をしているのもポイント。ほっこりかわいらしく、上品な甘さに仕上がっています。

表参道、六本木ヒルズ、GINZA SIXにも店舗のある『ELLE Cafe』では、ヴィーガンやオーガニック、グルテンフリーといったヘルシーなコンセプトのフードやスイーツに出会えます。デリコーナーではお土産としても人気の「カヌレ」が、プチサイズ９個セットで販売されています。こちらのカヌレは、米粉で作られたグルテンフリー。プレーンな「クラシック」を筆頭に、「ラズベリー＆ビーツ」や「甘酒」など他にはない珍しいフレーバーが揃っているのもポイントです。

「アトリエうかい」のクッキー詰め合わせは、どれもハズレなしの逸品揃い。人気の「フールセック」小缶は片手の平に乗るサイズの缶の中に、季節によって少しずつ変わるクッキーが７種類詰まっています。形、色、味わいがそれぞれ違っているので、食べていて飽きることがありません。そのような意味ではつい手が止まらない危険もありますが、あまりにも美味しいので「この楽しみを明日にとっておきたい」「あの人にも分けてあげたい」と思えるのも事実。どのクッキーも繊細で、口に入れた瞬間からほろほろと崩れていく感じ。丁寧に作られていることがわかる、至福の味わいです。

東京は亀戸にある「洋菓子処 ましゅまろ亭」は、店内の工房で手作りしている「生マシュマロ」の専門店です。こちらのマシュマロ、マシュマロでありながら卵白を一切使っていないというから驚き。砂糖、ゼラチン、水をベースに、季節の果物や乳製品、チョコレートなどのバリエーションがあります。一粒の大きさは直径４センチほど。やや大きめなサイズのマシュマロなので、食べごたえもあります。口の中に入れると、たちまちスーッと溶けていき、生の果実を贅沢に使った濃厚な味わいが広がります。フルーツは季節によって変わりますが、柚子、レモン、いちご、あんずなど。全て手作りのため大量生産ができず、入手困難なこともあるのが玉に傷。ちょっとしたお礼のプチギフトとしても喜ばれます。

原宿にあるお店を訪れると、店内は常に若い女性でいっぱい。お目当てはもちろん、手作りキャラメルです。無添加、無着色、無香料のキャラメルは、バニラ、ソルト、ラズベリーなど、女性好みのロマンチックなフレイバーが全部で８種類。１つずつのバラ売りも可能ですが、自分用とギフト用にとつい手が伸びてしまうのは、８種類１セット入りの細長いボックス。バラ１輪が描かれたシンプルなものながら、よく見るとお花の部分がスタンプになっています。お好みのフレーバーを見つけるのも楽しく、その日の気分で選ぶのも楽しい、気分を上げてくれるキャラメルです。

チョコレート好きの間で知られる「ジャック・ジュナン」は、日本進出をしていないパリの超人気店。マレ地区の北部にはアトリエ兼サロンがあり、運が良ければジャック・ジュナン本人が熱心に作業をする姿を見ることもできます。日本ではなかなか手に入らない「ジャック・ジュナン」のスイーツですが、チョコレートやキャラメルの他に人気なのが「パート・ド・フリュイ」。ジューシーでフレッシュなフルーツの香りが口の中いっぱいに広がる一口サイズのフルーツゼリーです。みずみずしいフルーツのジュレを食べているような食感で、一度食べるとすっかり心が奪われてしまうのだとか。パリへ行く機会があったら、ぜひ訪れたいお店の一つです。