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チュルンと食べられる杏仁豆腐
キラキラと宝石のように輝く高級フルーツのラインナップにうっとり。まさにフルーツの宝石箱といえるのが、『千疋屋』です。その紙袋をみるだけで、ちょっと背筋が伸びる様な感じで、特別な人への贈り物にもぴったり。
フルーツそのものを選ぶ楽しさもあれば、一部の店舗でいただけるパフェやサンドイッチ、テイクアウトにケーキやゼリーなど、フルーツをベースにした食べ物も魅力的です。
そんなラインナップのなかに、杏仁豆腐があるのをご存知でしょうか。
杏仁豆腐といえば、アジアの代表的なスイーツのひとつです。そんな杏仁豆腐を旬のフルーツに合わせたのが「絹ごし杏仁」。老舗店ならではの目利きで選び抜かれたフルーツだけあって、季節ごとに楽しみたくなる一品です。
旬のおすすめは、ぶどう。それも巨峰とマスカットの2種類が揃っています。マスカットにはゼリー状のソース。巨峰はさらりとしたソースが別添えになっていて、食べる直前に杏仁豆腐と合わせることができます。
ぶどうは粒のまま、しっかりとその味を楽しむことができますし、ぶどう本来の甘酸っぱさがあって食べやすく、「さすが!」と声をあげてしまいます。さらに私が魅了されてしまうのが杏仁豆腐の上品さ。さっぱりとしていて、つるりとした食べ心地の良さがあります。これはお年寄りやお子さんなど、幅広い層から支持される味でしょうね。
この「絹ごし杏仁」は、空港や百貨店など、一部の店舗のみの取り扱いとなっているので、要確認をしてください。ぶどうは12月までの取り扱いとなるとのことです。
杏仁豆腐の“杏仁”ってなに?
みなさんは杏仁豆腐がなにから作られているかご存知ですか?
アンズの種子のさらに中にある“仁”から作られています。製菓材料店や中国食材店にも売っていますが、乾燥した杏仁を煮たり、粉末にしたりしてから、水分、ゼラチンを加えて固めるのです。中華圏ではゼラチンを加えず、温かい杏仁スープにしてデザートにすることもあります。
杏仁には、北杏と南杏の2種類があって、北杏はコクがあり、南杏は香りが良いので、2種類をブレンドして杏仁豆腐を作るのが良いとされています。私がお手伝いをしていた四川料理店でも、そのような作り方をしていました。
杏仁豆腐はさっぱりしていて、好みを選ばないアジアンスイーツなので、ご友人への手土産にもぜひ!
※掲載情報は 2018/10/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。